公開日 2009.02.03 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
●ある場所と時点において標準的な生活を営むうえで必要とされる費用を算定したもの。賃金水準の妥当性を検証するための資料等として用いられる。
●標準生計費には「実態生計費」と「理論生計費」の二つがある。
●実態生計費とは、統計データに基づき標準的な生活に消費される食料、住居、衣服等への支出額を合計したものである。人事院や都道府県の人事委員会は、毎年、公務員の給与改訂の際の資料として「費目別、世帯人員別標準生計費」を公表する。これは「家計調査」(総務省)等の費目別平均支出金額から算定されるものである。なお、2人以上の世帯の標準生計費の算定においては並数階層の支出金額が算定の基準に用いられており、ここでの「標準」とは「最も多い生活パターン」を意味することになる。
●理論生計費は、各品目について理論的に算出した支出額(例えば、摂取カロリーの面から算出した食料費等)を合計したものである。なお、このように品目を買い物かごに入れていくようにして生計費を計算する方法を「マーケット・バスケット方式」という。