基準内賃金

基準内賃金

公開日 2009.02.03 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社

基準内賃金(きじゅんないちんぎん)

●月々支払う賃金のうち、所定外給与や実費弁済的なもの(通勤手当等)を除いた基本的な部分のこと。なお、「基準内賃金」という名称は法令等では使われておらず、その定義や内容は、それぞれの会社が定めるところによる。

●基準内賃金は、一般的に、次の目的のために使われる。
1賞与支給や昇給等の算定の基礎額として使用する
2世間水準との賃金比較において使用する
例えば、通勤手当も含めた「所定内給与」を賞与や昇給の算定基礎額とすると、職務内容や勤務成績とは関係がない通勤費用により、それらの金額が増減してしまう。そこで、賃金管理におけるさまざまな計算の基礎額としては、賃金の基本的な部分に対象を絞り込んだものが必要になる。これが「基準内賃金」である。

●具体的には、「所定内給与」から通勤手当等を除いたものを「基準内賃金」としている場合が多い。さらに家族手当や住宅手当等も除いて、時間外勤務手当の算定基礎額と一致させている場合もある。このように、基準内賃金に含める賃金項目は、会社によって異なっている。

●なお、「基準内賃金」以外のものは、「基準外賃金」となる。これには、所定外給与や通勤手当等が該当する。


■関連用語
所定内給与
所定外給与