公開日 2009.01.13 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
●各月の月末の常用労働者数を基準数値(2005年平均の常用労働者数)で除して100倍したもの。常用労働者数の時系列での変化をみるために作成されるもので、厚生労働省の「毎月勤労統計調査」において、月ごとの調査結果を翌月末に公表している。
●100を基準とした指数となっているため、時系列での変動を捉えやすく、常用労働者数の増減傾向をみるうえで適している。
●常用雇用指数が増えていれば、企業の常用労働者数も増加していることを示しており、労働異動率等と合わせて、雇用の状況を把握するうえで重要な指標となっている。また、企業は景気が回復してきたことを実感してから常用労働者数を増やす傾向があるため、常用雇用指数(製造業)は、景気動向指数の遅行系列の 一指標とされている。
●なお、「毎月勤労統計調査」の指数は、基準数値の変更や調査対象となる事業所の入れ替えにより、過去にさかのぼって改訂が行われる。前者の「基準時更新」は5年ごとに、後者の「ギャップ修正」はおおむね3年ごとに行われている。
■関連用語
常用労働者
景気動向指数