公開日 2008.12.19 三菱UFJリサーチ&コンサルティング
●労働とCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)を組み合わせた造語で、「労働分野において企業が責任ある行動をとることや説明責任を果たすこと」をいう。具体的には、次のような企業の取り組みを指す。
(1)労働に関する法令を遵守すること
(2)従業員の仕事と生活との両立を支援すること
(3)安全衛生等に配慮し、働きやすい環境づくりを行うこと
(4)雇用に関する差別を排除し、多様な人材を活用すること
(5)従業員の能力開発やキャリア形成を支援すること
●労働CSRに積極的に取り組むことは、従業員の労働意欲を高めるだけではなく、「人を大切にする企業」というイメージを世間に広めることにより人材獲得や企業価値向上の面でも効果があるとされている。
●労働CSRの概念や要求水準は、時代や社会情勢により変化するものであるから、企業は、それを実践するうえで、労働関連法令の改正動向を把握し、また、ILO(国際労働機関)やOECD(経済協力開発機構)等の議論についても目を配ることが必要である。
■関連用語
ILO(国際労働機関)