キャリア・パス

公開日 2008.12.19 三菱UFJリサーチ&コンサルティング


●従業員が昇進や職種転換によってキャリア(職歴)を形成していく経路を示したもの。または、その経路に沿うための能力や経験年数等の基準のこと。

●キャリア・パスには、次のような効果がある。
(1)キャリア形成の方向性を示すことにより、従業員の自主的な能力開発を促すことができる。
(2)一定の職務に就くために必要とされる経験や能力基準等を示すことにより、公正な人事を実現することができる。近年、組織責任者となる「管理職」としてのキャリア以外にも、個人で特定職務を遂行する「専門職」としてのキャリアを選択することができる「複線型」のキャリア・パスを設定する日本企業が増えている。複線型のキャリア・パスは、従業員の適性に応じた育成と配置を実現することをねらいとしたものである。

●報酬制度や研修体系等がキャリア・パスと結び付くことによって、人事制度全体が統一性のとれたものとなり、処遇の公平性や人材育成の有効性が高まる。その意味で、キャリア・パスは人事制度全体の基礎となるものと考えられている。


【キャリア・パスの例】