公開日 2008.11.20 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
●企業が事業活動によって新たに創出した価値のこと。付加価値の算出方法には、「控除法」と「加算法」がある。
●控除法は、売上金額から外部から購入した原材料やサービスの費用を差し引いて付加価値を算出する方法である。経済産業省「工業統計調査」では、次の式で付加価値を算出している。
【控除法を用いた付加価値の算式】
付加価値額=生産額-(消費税を除く内国消費税額+推計消費税額)-原材料使用額等-減価償却額
●一方、加算法は、付加価値が企業内において分配された項目を合計することによって、それを算出する方法である。財務省「法人企業統計調査」では、次の式で付加価値を算出している。
【加算法を用いた付加価値の算式】
付加価値=人件費(※1)+支払利息等+動産・不動産賃貸料+租税公課+営業純益(※2)
※1:人件費=役員給与+役員賞与+従業員給与+従業員賞与+福利厚生費
※2:営業純益=営業利益-支払利息等
●付加価値は上記以外にも算出方法があるため、統計データを活用する場合には、定義や算出方法を確認することが必要である。
■関連用語
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ラッカープラン