ベースアップ

公開日 2008.03.13 プライスウォーターハウスクーパース株式会社



ベースアップ(ベア)とは、賃金改定方法の一つで、経済成長、物価上昇、業績向上などの経済・産業・企業の成長を反映して、賃金曲線(昇給曲線)そのものを上に移動させ、賃金表を書き換えることにより、組織全体の賃金水準が上がることである(一方、定期昇給“定昇”とは、個々人の能力の向上や年齢が上がることなどによって上昇する賃金のことである)。

●1990年代のバブル崩壊以降、デフレ期間が長く続き、インフレを前提としたベースアップの必要性は消失しつつあった。近年では、再び雇用環境の改善、物価上昇などの経済状況の変化を受けてベースアップの環境は整いつつあるが、成果主義(業績連動型の給与・賞与)の導入が進んできたことから、一律で賃金が上昇するベースアップを実施する企業はかつてより減少傾向にある。


■関連用語
 定期昇給