講座概要
採用の場面においては、応募者が学生であったり、あるいはコンプライアンスに敏感になっている場合もあり、採用担当者の法的な知識不足が思わぬトラブルを招く可能性があります。また、採用内定の取り消しや、試用期間・本採用拒否の問題も、会社の信用を失わせる大きなトラブルにつながる可能性があります。そこで、これらの場面における法的な問題点と、トラブルが発生した場合の対応方法について、事例・判例を踏まえて、わかりやすく解説します。
※WEB受講でご参加の場合は、お申込み前に必ず下記のURLをご確認のうえで、お申込みください。
https://www.rosei.jp/seminarstore/seminar/deliveru
【本講座のポイント】
➀募集から採用、内定、試用期間までの実務的な問題点を弁護士が解説します
②最新の法律と裁判例を基にして、トラブル対応のポイントを指摘します
③近時のインターンシップをめぐる法律問題など関連事項についても解説します
講座内容
Ⅰ 募集についての規制と問題点
求人・募集についての法規制の概略、実務上の問題点(例えば、募集を担当する従業員に特別報酬を支払うことの問題点)などについて解説します。
Ⅱ 採用の自由と法規制
会社には採用の自由がありますが、他方で一定の限界があります。採用候補者の身元調査ができる範囲や、身上調査の適法性などについて解説します。
Ⅲ 採用内定とは
採用内定とは、法的には身分がどのような状態なのか、内々定・内定との違いは何かなどについて、判例や学説を踏まえて解説します。
Ⅳ 採用内定取り消しをめぐる法的問題点と対応方法
内定取り消しがどのような場合に認められるのかについて、裁判で問題となった事例を挙げて検討します。また、具体的な手続きについても解説します。
Ⅴ 試用期間と本採用拒否
試用期間の法的な意味や長さ、延長の可否を説明した上で、本採用拒否が認められるのかについて、具体的な事例を挙げて解説します。
Ⅵ インターンシップ、障害者雇用をめぐる問題
近時、問題となるケースが増えているインターンシップ制度の法的な問題点や、障害者雇用をめぐる問題点について解説します。
講師プロフィール
早川・村木 経営法律事務所 パートナー弁護士
村木 高志 氏
早川・村木 経営法律事務所 パートナー弁護士
村木 高志 氏
【略歴・著書】
早稲田大学法学部卒業後、2005年弁護士登録(東京弁護士会)、ロア・ユナイテッド法律事務所入所、2013年同事務所パートナー弁護士を経て、2021年1月から現職。
主な著書に『2023年版 年間労働判例命令要旨集』(労務行政/共著)、『実務Q&Aシリーズ 募集・採用・内定・入社・試用期間』(労務行政/共著)のほか『労政時報』など定期刊行誌への寄稿多数。