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[2021.04.23]

BOOK REVIEW『人事の組み立て ~脱日本型雇用のトリセツ~』

海老原 嗣生 著
株式会社ニッチモ 代表取締役 
A5判/260ページ/定価1700円+税/日経BP 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊


 今日、人事の世界で"ジョブ型"という言葉を知らない人はほとんどいないだろう。この言葉が広まってる背景には、コロナ禍で働き方が大きく変わり、「職務内容を明確にし、仕事の成果で評価する」欧米型の雇用システムへの注目が高まっていることも挙げられる。しかし、一時の流行に乗って、安易に(しかも付け焼き刃の知識に基づく)ジョブ型制度に飛び付いても、旧来の日本型雇用から抜け出すことはできないと著者は警鐘を慣らす。本書は、欧米型と日本型の両者を丁寧に解説した上で、これからの日本の人事をどう組み立てるべきか、その本質に踏み込む一冊だ。

 まず、第1章では、欧米と日本の雇用システムの違いを見る。両者の人事制度の違いからその本質が「ポスト」にあることを明らかにし、ジョブ型に関する(ちまた)で広がる誤解を晴らす。欧米型の雇用システムを考える上で重要な、欧米企業の人事制度や職務記述書の内情、エリートと一般ジョブワーカーの二つの世界に分かれている雇用システムなども紹介されており、その実態を知ることができる。続く第2章では、日本型雇用につきまとう社会問題として、①ミドル層の雇用、②長時間労働、③非正規社員、④女性活躍、⑤労働組合――の五つを取り上げる。そして、第3章で「脱日本型の解」として、これからのより有意義な人事の組み立て方を解説する。ここでは、「キャリアの形」をキーワードに、欧米型と日本型を融合させた人事管理の在り方を提示している。

 本書のコンセプトは、暗記をして"覚える"ことではなくメカニカルに"理解する"ことにある。そのため、随所にクイズをちりばめてあり、グラフやフローチャートなどの図解を多用することで、ただ解説を読むだけではなく、読み手側に考えさせ、論理的な理解を助ける構成となっている。これからの日本の人事、働き方を考える上で、本書をお薦めしたい。

 



人事の組み立て ~脱日本型雇用のトリセツ~

内容紹介

「日本式ジョブ型」に飛びつくのはちょっと待って!
成果主義、コンピテンシー評価、職責・役割給、ジョブグレード……。
過去60年の「脱日本型」失敗と同じ轍を踏まないために!
人事担当者はもちろん、全ビジネスパーソン必読の書。


新型コロナウイルスの流行によりリモートワークが普及し、従来の働き方が成り立たなくなった。そこで「ジョブ型」を導入して、成果重視の人事制度に作り替えよう――。
日本企業が狂騒する「ジョブ型祭り」を、雇用ジャーナリズムの第一人者である著者は「欧米の仕組みを付け焼刃で取り入れる愚策」と切って捨てる。
生半可な理解で人事制度“改革”を行うことに警鐘を鳴らし、「本気で日本型を変えるために、雇用システム、そして人事というものを、隅々まで理解して、根治を目指さなければならない」と説く。本書では事例や統計などファクトをベースに、欧米各国や過去の日本の社会状況、人事実務を解説。

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