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人事パーソン要チェック! 新刊ホンネ書評 [2019.10.22]

[168]『基本と実務がぜんぶ身につく 人事労務管理入門塾』

(林 浩二 著 労務行政 2019年5月)

 

 人事労務管理に頻出する100のトピックを12のテーマに分類し、塾の授業のイメージで解説した本です。12のテーマとは、①人事戦略、②人と組織、③採用・雇用、④人材育成、⑤労務時間管理、⑥配置・異動、⑦管理職・専門職、⑧処遇体系、⑨人事評価、⑩賃金管理、⑪退職管理と退職金・年金、⑫福利厚生であり、これらが第1限から第12限までの"授業"として割り振られています。

 著者自身が述べているように、人事労務管理の対象領域は広く、本書ですべての分野を網羅しているわけではありませんが、重要なテーマはほぼカバーされているように思います。また、内容的にも、基本と実務の両方の観点から現時点での人事の"スタンダード"を押さえる一方で、近年注目を集めているテーマにも触れているのが良いと思いました。

 第1限「人事戦略」と第2限「人と組織」で、人事労務管理の基礎について解説していますが、トピックとして「タレントマネジメント」を取り上げたり、「組織文化」とは何かということにまで言及したりしています。

 第3限「採用・雇用」や第4限「人材育成」においてもそれぞれ、人員計画とは何か、人材育成とは何かという基本から入り、「ジョブ・リターン制度」や「サクセッションプラン」といったトピックにも触れています。

 第5限「労働時間管理」は、主に労働基準法関連の解説になりますが、「勤務インターバル制度」「高度プロフェッショナル制度」といった直近のトピックについても解説しています。

 以下、第6限「配置・異動」から第12限「福利厚生」まで、まず基本を押さえた上で、必要に応じて事例なども交え、実務に踏み込んだ解説がなされています。例えば、第8限「処遇体系」には「役割等級制度とは」、第9限「人事評価」には「ノーレーティングとは」、第10限「賃金管理」には「定額残業制とは」何かといったトピックもあります。

 各限の終わりには「要点確認テスト」が付されており、テーマに関する内容がどれくらい理解できているか、簡単なチェックができるようになっています。キャッチコピーに「初任者からベテランまで使える!」とありますが、初任者や若手に限らず、ベテランの人事担当者も"腕試し"してみてはどうでしょうか。
 著者が述べているように、各限は独立した内容であるのでどこから読んでもよく、また、一通り目を通した後、手元に置いて参考書代わりに使ってもいいのではないかと思います。

 「人事」の"答え"は必ずしも一つではなかったりする点に、人事の仕事の難しさがあったりもするかと思いますが、だからこそ、その基本を押さえ、かつ、その動向に目を配ることが求められるのではないかと思います。そうしているうちに、人事の仕事がより面白く感じられるようになることもあるかもしれません。初任者、若手、中堅からベテランまで、人事パーソンに広くお薦めしたい本です。

<本書籍の書評マップ&評価> 下の画像をクリックすると拡大表示になります

※本記事は人事専門資料誌「労政時報」の購読会員サイト『WEB労政時報』で2019年6月にご紹介したものです。

【本欄 執筆者紹介】
 和田泰明 わだ やすあき

 和田人事企画事務所 人事・賃金コンサルタント、社会保険労務士

1981年 中堅広告代理店に入社(早稲田大学第一文学部卒)
1987年 同社人事部へ配転
1995年 同社人事部長
1999年 社会保険労務士試験合格、2000年 行政書士試験合格
2001年 広告代理店を退職、同社顧問(独立人事コンサルタントに)
2002年 日本マンパワー認定人事コンサルタント
2003年 社会保険労務士開業登録(13030300号)「和田人事企画事務所」
2004年 NPO生涯教育認定キャリア・コンサルタント
2006年 特定社会保険労務士試験(紛争解決手続代理業務試験)合格

1994-1995年 日経連職務分析センター(現日本経団連人事賃金センター)「年俸制研究部会」委員
2006年- 中央職業能力開発協会「ビジネス・キャリア検定試験問題[人事・人材開発部門]」策定委員
2009年 早稲田大学オープン教育センター「企業法務概論」ゲストスピーカー

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