[2018.10.12]

BOOK REVIEW『過重労働防止の基本と実務』

石嵜信憲 編著/佐々木晴彦 横山直樹 豊岡啓人 著
石嵜・山中総合法律事務所 
A5判/244ページ/定価2600円+税/中央経済社 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊




 平成27年、大手広告代理店の電通で起こった若手社員の過労自殺は記憶に新しい。この事件を契機として過重労働に関する注目は急速に高まり、平成31年4月から段階的に施行される改正労働基準法では、時間外労働に上限規制が設けられることとなった。こうした流れを受け、本書では、企業に必要となる法令通達の知識、労働行政の動き、過重労働防止対策の実務を解説する。

 冒頭の序章では、過重労働問題への行政対応に大きな転換をもたらした、電通過労自殺事件の経緯を振り返り、事件が社会に与えたインパクトの大きさと、そこから企業が学ぶべき要点を整理する。第1章では、過重労働の防止に関わる法令・通達・指針の知識を解説。労働基準法、労働安全衛生法等における、労働時間や休日・休暇、健康上の取り扱いに係る規定や罰則、今般の法改正後に注意すべき点を詳細に掘り下げ、法に対応した適切な運用のポイントを整理している。続く第2章では、「かとく」や企業名公表など、労働基準監督行政における近年の施策の流れに触れる。

 第3章では過重労働防止の実務を、第4章では健康問題発生後の実務を詳解する。脳・心臓疾患や精神障害の発症リスク、業務災害や私傷病に関する実務対応など、実際に事案が生じた後では戸惑いがちな内容を分かりやすく紹介している点が特徴だ。第5章では会社、現場監督者、役員への賠償請求ケースを想定し、過重労働に関する民事責任についてまとめている。過労自殺や過労死、健康問題が起きると、いわゆる「ブラック企業」と認定されてしまい、企業経営上の大きなリスクとなる。そうならないために必須の知識、実務上の留意点などを、深掘りしつつも理解しやすくまとめた一冊である。

 



過重労働防止の基本と実務

内容紹介

働き方改革法等最新の法規定、精神障害他各種疾患のリスク、労働時間管理、問題発生後の対応、会社・役員への損害賠償請求など、過重労働防止に関わる知識・実務のすべて!
企業内において過重労働(長時間労働やハラスメント)による健康問題や過労死・過労自殺の問題がひとたび発生すれば、当該企業は、「ブラック企業」であるとして社会的非難を浴び、経営上重大なダメージを受けることになります。本書は、大手広告代理店の過労自殺を契機に過重労働の問題が大きくクローズアップされ、さらに、働き方改革法においても時間外労働の上限規制が改正されたこと等を踏まえ、企業に今必要な法令通達の知識と運用、および過重労濃防止対策の実務をわかりやすく解説します。

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