[2018.10.12]

BOOK REVIEW『人事労務の法律手順 対応の指針と手順』

佐藤久文 著
潮見坂綜合法律事務所 弁護士 
A5判/368ページ/定価3200円+税/商事法務 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊




 近年「働き方」が盛んに語られる中、企業の「働かせ方」への世間の目も厳しくなっていることは、人事労務担当者が一番に感じていることだろう。たとえ軽微な法律違反であっても、「ブラック企業」という評判は一度立ってしまうと瞬く間に広がり、企業にとって致命的なリスクとなり得る。また企業の内部でも、対応を誤り従業員との間で紛争が生じてしまった場合、行政指導や訴訟へのリスクは大きい。このような人事労務をめぐる深刻な事態を回避するための基本のマニュアルという視点で本書は構成されている。

 人事労務担当者にとって大切なことは、労働法を正しくすべて理解することではなく、人事労務の問題が生じた個別の場面でどの法律が関係してくるのかイメージできるアンテナを張っておくことだと著者は言う。本書では労働契約の締結から人事権の行使、労働条件の不利益変更、労働基準署への対応まで14章にわたってQ&A方式で解説をしている。いずれも労働法の詳述に終わらず、あくまで実務において必要な対応が順を追って説明されており、その中で過去の判例から推察される基準や定義などの勘所が示されていることも本書の特徴だ。業務の中で必要となる書式の例も豊富であり、人事労務の初心者であっても手順をイメージしやすい内容になっている。

 人事労務のトラブルは迅速な初動対応を怠れば大きな問題につながりかねない。しかし、どの場面でどんな手順を必ず踏むべきなのかという基本の視点は、意外に見落としやすいのではないだろうか。日々変化する職場の状況に対応を迫られる担当者にとって、本書は心強い存在となるに違いない。

 



人事労務の法律手順 対応の指針と手順

内容紹介

実務で生じる事例をもとにしたQ&Aで、問題対応への道筋をわかりやすく示す!
企業の人事労務担当者、若手弁護士必携! 働き方改革関連法に対応!

人事労務担当者として知っておくべき労働関係法に関する基本的知識、実務でよく用いる書面の書式例等に加え、懲戒処分の相場観等にも触れ、人事労務の法律問題へ対応する際に重要な事項を網羅的に解説。最新の判例、通達、ガイドラインをふまえた、実務家必携のマニュアル。

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