[2018.09.14]

BOOK REVIEW『世界でいちばん働きがいのある会社』

マイケル C. ブッシュ&GPTW調査チーム 著 笹山裕子 訳
四六判/272ページ/定価1600円+税/日経BP社 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊



 本書の著者マイケル C. ブッシュがCEOを務めるGreat Place to Work Institute(GPTW)は、設立以来30年にわたり、企業と従業員の双方を対象としたアンケート調査を通じて「働きがいのある会社」の姿を追究している調査・コンサルティング機関である。本書は世界50カ国以上で継続的に実施している調査から得られたデータ・知見に基づき、今後にわたって繁栄を続けるために求められる組織の在り方と、日本で取り組みが進む働き方改革への示唆をまとめた一冊である。

 「働きがい」をめぐる調査結果の変遷から、著者は企業が今日、ビジネスの成功に向けて開拓すべき新たな領域を見つけたという。それは「働く人の潜在能力を余すことなく開発することで業績の向上を目指す」こと。経済の発展は、農業から産業、そして「知財」の段階を経て、情熱や創造性、協働を求める「人間の本質」がカギとなる段階に入ったという。その潜在能力を呼び起こすために、組織とリーダーは、すべての従業員にとって優れた文化を育み、「全員型働きがいのある会社」を築く必要がある――と述べている。

 8章にわたる本編では、ビジネスでの成功と、社会における多くのチャンスを生み出す「全員型働きがいのある会社」の在り方と、それを支えるリーダーの要件を解説。さらに、日本版に加えられた特別章「日本の働き方改革の光と影」では、『働きがい=働きやすさ+やりがい』という図式を示し、企業が直面している課題を提示してみせる。まさに日本企業の働き方改革は、就労条件など目に見えやすい「働きやすさ」に偏重しており、目に見えにくいやる気やモチベーション=「やりがい」が見落とされているという。日本企業が優秀な人材に選ばれるための「働きがい改革」に向けてこれから必要なアクションとは何か、最後に語られる五つのヒントに注目していただきたい。

 



世界でいちばん働きがいのある会社

内容紹介

「働きがいのある会社」に関して世界約60ヵ国で調査を行うGPTWが、20年以上にわたって蓄積したデータを徹底分析。真の「働きがいのある企業文化」と、その担い手である「全員型リーダー」を創る方法を指南!

・曖昧な「働きがい」を見える化し、企業に何が足りないかを明確に指摘

・一部の仕事のできる社員だけでなく、全社員の「働きがい」を高め、全社員の潜在能力を高める方法を伝授

・日本版特別章 「日本の働き方改革の光と陰 ~世界標準に足りないものとは~」 を収載


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