[2018.08.10]

BOOK REVIEW『「同一労働同一賃金」はやわかり』

北岡大介 著
北岡社会保険労務士事務所 社会保険労務士 
新書判/220ページ/860円+税/日本経済新聞出版社 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊



 政府が進める一連の働き方改革の中でも、長時間労働の是正と並んで「同一労働同一賃金」の法整備に向けた動きに注目する企業は多いだろう。2018年6月に労働契約法20条(期間の定めがあることによる不合理な労働条件の禁止)をめぐって初の最高裁判決が下され、さらに第196回通常国会において働き方改革関連法が可決・成立したことを受け、改正法対応に向けた対策は急務と言える。

 第1~3章では「同一労働同一賃金」の「見える化」を目指し、「均衡」を求める日本型同一労働同一賃金の考え方や今後の方向性を整理する。日本と欧米の雇用・処遇慣行の違いに根差した「同一価値労働同一賃金」をめぐる課題を踏まえた上で、労契法20条における均衡待遇規定の解釈、2020年より施行される同一労働同一賃金関連法の改正内容、2016年12月に公表された同一労働同一賃金ガイドライン案の趣旨と全体像を紐解き、これまでの議論と法制の動きを明らかにしている。

 第4~5章では、法改正により企業に今すぐ求められる対応や、これから中長期的に検討すべき事項について解説。企業対応としてまず優先されるべきは、非正規社員と正社員との間の相違の「見える化」だと著者は指摘する。その上で、相違がある場合は「不合理でない」ことを説明できるように準備しておく必要がある。正規・非正規の不合理な待遇差を禁じる改正パート・有期雇用法の施行は2020年以降であるが、それまでに企業が検討しなければならない課題は多い。本書は日本型同一労働同一賃金のポイントを理解し、いち早く対応を進めていく上で一助となるだろう。

 



「同一労働同一賃金」はやわかり

内容紹介

本書では最新の最高裁判決等を挙げながら、企業実務へのインパクトを解説。
また、実務上の具体策として、業務・責任などを徹底的に「見える化」するための実例を示します。「同一労働同一賃金」に関連する法律は、大企業では2020年から施行され、企業の対応はまったなしの状況です。
本書は、考え方の基本から具体策までを、社会保険労務士で元労働基準監督官である著者が書き下ろし。同一労働同一賃金をめぐる立法・裁判例、2018年の通常国会において成立した新法や、最新の最高裁判例をもとに対応策を解説します。

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