[2018.07.13]

BOOK REVIEW『最新裁判実務大系第7巻 労働関係訴訟Ⅰ』

山川隆一 渡辺 弘 編著
A5判/536ページ/定価6200円+税/青林書院 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊



 昨今、労働に関する立法や制度改革がたびたび行われ、労働法制は大きく変化している。その一方、労働契約形態の多様化など社会変化が進む中で、従来の法的枠組みでは把握しきれない事例も増えている。こうした時流を踏まえ、本シリーズは、労働関係訴訟に関する主要な論点を挙げ、判例・裁判例を基に理論的に考察し、個別の事例に応じた実践的な検討を加えることで、裁判手続や労働紛争の解決における視点を提示する。シリーズは3巻で構成され、第1巻である本書と第2巻で個別的労働関係について網羅し、第3巻では集団的労働関係と労働紛争の解決手続きを取り上げている。

 特徴的なのは、地方・高等裁判所の判事や最高裁判所の調査官など、労働関係訴訟に通暁した全32名の実務家が執筆を担当し、広範な分野にわたって精緻な分析がなされている点にある。3巻合わせて86項目が盛り込まれており、本書ではそのうち「就業規則変更の拘束力」や「人事考課・降格」「懲戒権濫用」「時間外割増賃金の算定と支払」など4章29項目について解説している。それぞれ執筆者の視点を含めて、訴訟となり得る問題の所在を明らかにし、過去の裁判例や議論の流れから判断の枠組みがどのように形成されてきたのかなどを解説、実務上重要となる点についても示唆している。

 本書は全体を通して、裁判手続きや労働紛争の解決・予防に関わる専門家向けの内容となっているが、一般企業の実務上でも問題の火種となる種々の事柄について、判例や労働法を基に理論的に考察し、どのような判断基準、要点があるのかが詳述されている。労働関係訴訟や労働法について、人事担当者の実践的な学びに資するものだろう。

 



最新裁判実務大系第7巻 労働関係訴訟Ⅰ

内容紹介

労働紛争の主要論点を網羅した全86問!
全国で活躍している労働関係訴訟に通暁する裁判官らによる執筆。多様化する労働契約、労働法制の大きな変化に応じた新たな枠組みを様々な内容の事例に適用した裁判例・判例について理論的に考察、事例に応じて実践的に検討しわかりやすく解説。裁判手続、労働紛争の解決・予防に関わる専門家必携の書。

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