[2018.01.12]

BOOK REVIEW『パワハラ・セクハラ・マタハラ相談はこうして話を聴く―こじらせない!職場ハラスメントの対処法』

野原蓉子 著
日本産業カウンセリングセンター 代表取締役理事長 
A5判/142ページ/1300円+税/経団連出版 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊



 厚生労働省「平成28年度個別労働紛争解決制度の施行状況」によると、「いじめ・嫌がらせ」による相談件数は、10年間で増加の一途をたどっている。このような状況を受け、2017年1月に施行された改正均等法でマタハラ防止措置が定められるなど法整備が進んでいるが、法整備はあくまで「予防」であり、事案発生時に当事者とどう向き合うかは現場の問題として残っている。そこで、「問題をこじらせないための話の聞き方」に特化した対応を紹介しているのが本書である。

 本書では、電通の新入社員が自殺した背景にパワハラ的な指導があったことや、ハラスメント関連の法制化の動きを受け、まずパワハラの類型や相談窓口の役割を概括する。次に、人事院公表の指針を紹介しながら、パワハラ・セクハラ・マタハラの相談を受ける際の心構えを説く。特に「信頼を得られる面談の進め方」を具体的手順に沿って紹介しており、初めて対応する担当者でも使いやすい構成になっている。

 また、被害者・行為者へのヒアリングの成功と失敗を分けるポイントや、相談ケースに応じた対応成功のポイントを、事例とともに論じており、実務上の会話の流れをイメージしながら理解することができる。さらに、管理職・一般社員向けの研修で強調すべきポイントや、初動対応時に問題をこじらせないための留意点にも触れており、コンパクトながらも網羅的な内容といえよう。ハラスメント対応に決まった正解はないが、成功や失敗から教訓を活かすことができるという意味では、豊富な事例が掲載されている本書から学べる部分は大いにあるのではないだろうか。

 



パワハラ・セクハラ・マタハラ相談はこうして話を聴く―こじらせない!職場ハラスメントの対処法

内容紹介

◆実例に即して、対応のポイントをわかりやすく解説
◆面談やサポートの具体的進め方から、言葉遣い、声のトーンまでを詳述
◆問題が「解決できるか」「こじれるか」の分岐点がわかる
本書は、企業や官公庁でカウンセリングに従事してきた筆者が、ハラスメントに対する基本的な知識から、「ハラスメントを受けた」と相談されたときの初動対応までを、ヒアリングの仕方、相談相手の信頼を得られる話し方、解決に至るステップなどについて成功例、失敗例、改善例を交えて紹介。企業の相談窓口担当者や管理職が、ハラスメント相談にあたる際の問題解決の道しるべとなる一冊。

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