[2017.10.13]

BOOK REVIEW『本気の「脱年功」人事賃金制度―職務給・役割給・職能給の再構築』

経団連事業サービス人事賃金センター 著
A5判/152ページ/1600円+税/経団連出版 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊




 日本企業特有の年功主義から脱却すべく、成果主義や職務・役割基準の人事制度への転換が叫ばれて久しい。だが、肝心の運用が年功的となっており、せっかく変更した制度が形骸化している企業も多いのではないだろうか。本書は、あらためて「脱年功」に取り組みたい企業向けに、導入までにどのようなステップを踏むべきかを解説したものである。

 本書はまず第1章で、日本の賃金が年功ベース主流となっている経緯を、戦後以降の時代背景から紐解いていく。また、若年層は実際の貢献度より賃金が低く、逆に中高年層では実際の貢献度より賃金が高くなる「年功型賃金制度」と、少子高齢化の進行、企業のグローバル化、従業員意識の変化といった企業内外の環境変化を比較し、なぜ脱年功が必要かを説いている。これを受けて、第2・3章では、仕事・役割基準の人事制度の内容と、どのように設計すればよいかを解説している。

 本書の特色といえるのが、職務等級制度の導入時に必要な「職務分析」と、役割・職能等級制度の導入時に必要な「職務調査」を詳細に解説している第4・5章である。筆者の経験上、仕事・役割基準の人事制度を導入しても、職務分析・調査が不十分なために年功的な運用となっている企業が多かったことから、この地道ともいえるステップを重点的に解説していることがうかがえる。労力を惜しむことなく、脱年功の人事制度を自社に根付かせようとする人事担当者にとっては、理論面・実践面の両方で非常に役立つ一冊といえよう。

 



本気の「脱年功」人事賃金制度―職務給・役割給・職能給の再構築

内容紹介

少子高齢化が急速に進行する中、人事賃金制度は年功型から仕事・役割・貢献度を基軸とした制度へと大きく見直しが進んでいます。しかしながら年功型から脱するためには、「仕事」や「役割」の複雑度・困難度・責任度をきちんと調査し、それを基にした人事制度と賃金制度の構築が不可欠です。本書では人事制度として本気で年功を脱する職務等級制度、役割等級制度、職能資格制度の設計方法や職務分析・評価/職務調査の手法例を、また賃金制度として職務形態別のモデル類型を紹介します。

禁無断転載
▲ ページの先頭に戻る

ログイン

  • ログイン

人事・労務に役立つ商品・サービス検索

  • カテゴリとジャンルから検索

検索

注目商品ランキング 新着商品