[2017.10.13]

BOOK REVIEW『働き方改革 7つのデザイン』

土田昭夫、デロイト トーマツ コンサルティング 編
A5判/194ページ/2400円+税/日本経済新聞出版社 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊




 「長時間労働の是正」「生産性の向上」を目的とした働き方改革に取り組む企業は多い。しかし、少子高齢化が進行し、異なる価値観や考え方を持つ人々が増え、企業内の人材が多様化していく中では、「業務の効率化」や「時短」にとどまらない、従業員の「働きがい」を含めた「働き方改革」が必要となる。そこで本書が提唱するのが、「生産性の向上」と「エンプロイー・エクスペリエンス(従業員が企業や組織の中で体験する経験価値)の改善」を目的とする働き方改革だ。

 改革を具体化する方法として、本書では①エンプロイー・エクスペリエンス、②生産性改革、③組織風土改革、④スマートワーク、⑤パフォーマンス・マネジメント、⑥健康経営、⑦一つの組織に依らない働き方――という七つの切り口からのアプローチを紹介する。これらは従業員の感情や価値観、働きがいに着目し、支持や共感を得るアプローチと、RPA等の新たな技術や論理を用いたアプローチの二つに大別できる。

 本編の解説では、第1章で「働き方改革」の背景にある労働・雇用をめぐる変化を概観し、七つのアプローチに基づく全体像を紹介。以降は上記①~⑦に各1章を割き、デロイト トーマツ コンサルティングの分析視点と提案を織り込みつつ、それぞれの取り組みの要点を解説している。いずれも分量はコンパクトながら、取り組みプロセスやコンセプトを示す図表や、変化を裏付けるデータ、すでに取り組み始めている企業の例などを織り込み、理解しやすい構成としている。七つのアプローチを"働き方改革のキーワード"に見立ててそれぞれを理解する上で、また、それらから自社なりの選択肢を考える上で役立つ一冊である。

 



働き方改革 7つのデザイン

内容紹介

◆「働き方改革」は、いまや日本企業にとって最重要テーマ。第1章で述べる働き方改革の背景と全体像に基づいて、7つの領域ごとに改革の方法論を先進企業の事例を交えて解説する。
◆従業員の「働きがい」に着目したエクスペリエンス思考や、RPA・AIといったテクノロジーを最大活用した企業の生産性改革、未来の働き方に合わせた最新の人材マネジメントのあり方など、働き方改革を進める先進的な手法を紹介。
◆「働き方改革」のアプローチには、経営者や人事部門だけではなく、IT部門や総務、メンバーのマネジメントをする各部門のリーダーにも携わる。また、経営者のみならず、従業員自身が意識を変えていくことも重要である。企業と従業員が一体となった働き方改革の実現に向け、本書ではその手法を解説する。

禁無断転載
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