採用担当者のための最新情報&実務チェックポイント [2017.10.13]

2017年10月


ProFuture株式会社/HR総研
代表 寺澤康介
(調査・編集: 主任研究員 松岡 仁)


 ProFuture代表の寺澤です。
10月2日、多くの企業で2018年入社の内定式が開催されました。昨年は、内定解禁日である10月1日が土曜日だったにもかかわらず、月曜日まで待つと3日になってしまうということもあり、いち早く1日に開催した企業も大手企業を中心にありましたが、今年は1日の日曜日にわざわざ開催する企業は少なかったようです。
 2018年卒業予定者を対象とした採用活動をまだ継続されている企業もありますが、内定式を一つの区切りとして、今年企業が学生に向けて展開した採用活動を、学生がどうとらえたのかを振り返ってみたいと思います。まず今回は、「印象のよかった採用ホームページ」「印象のよかったセミナー・会社説明会」の企業と、その理由を見ていきたいと思います。いずれも1人当たり1~2票のみの投票となりますので、ここで名前の挙がった企業は「特に印象がよかった」企業ということになります。投票理由を、19卒採用へ向けての参考にしていただければ幸いです。

閲覧社数は文理ともに「10~19社」が最多

 学生は、就職ナビや合同企業説明会等で興味を持った企業をより詳しく知るために、企業がオフィシャルサイト内に開設している新卒採用向けの情報ページにアクセスします。
 まずは、学生は1人当たりどのくらいの採用情報ページをチェックしているのかを見てみましょう。[図表1]は、文系と理系を比較したデータです。「1~9社」「10~19社」の割合はいずれも理系が文系を上回っていますが、「20~29社」「30~39社」「40社以上」は逆に文系が理系を上回っています。文理が逆転する「19社」で区切って比較してみると、文系では「19社以下」が53%、「20社以上」が47%、理系では「19社以下」が67%、「20社以上」が33%と、企業へのプレエントリー数同様、文系のほうが理系よりも多くの企業の採用情報ページを閲覧しています。最も多いのは、文系、理系ともに「10~19社」です。

[図表1]採用情報ページの閲覧社数比較(文理別)

  資料出所:HR総研/楽天・みん就「2018年新卒就職活動動向調査」
  (2017年6月、以下[図表2~7]も同じ)

 次に、文系、理系それぞれを大学クラス別に傾向を見たデータが[図表2][図表3]です。上位校と呼ばれる大学クラスほど「1~9社」の割合が少なく、その分「20社以上」の割合が多くなっています。面白いことに「10~19社」の割合は、(理系の「早慶クラス」「中堅私大クラス」を除き)どのクラスでもそれほど大きな差はありません。上位校ほど閲覧社数が多くなる傾向にあるのは、就活の活動量の差もありますが、プレエントリーする企業規模によるところも少なくありません。

[図表2]採用情報ページの閲覧社数比較(文系/大学クラス別)

[図表3]採用情報ページの閲覧社数比較(理系/大学クラス別)

 大企業や人気企業と呼ばれる企業の大部分は、就職ナビからプレエントリーをしたとしても、その後のセミナーやエントリーシートなどの選考案内は企業の採用情報ページ内にある「My Page」を通じて行われることになり、必然的に採用情報ページを訪れることになります。一方、中堅・中小企業では、就職ナビに付属の「My Page」やEメールを通じて連絡をとる企業が多く、採用情報ページを訪問しなくても済んでしまうわけです。中には、採用情報ページにアクセスしても、「詳しくは〇〇ナビをご覧ください」として、就職ナビの自社掲載ページにリンクが貼られているだけで、自社ホームページにはさらなる情報は何も掲載されていないというケースもあります。

今年も文系のトップはANA

 では、「印象のよかった採用ホームページ」の文系のトップ20から見てみましょう[図表4]。1位は昨年に引き続き「全日本空輸(ANA)」、2位は昨年9位の「日本航空(JAL)」、3位には昨年8位の「三菱東京UFJ銀行」が入りました。以下、上位に入った企業の選択理由コメントを見てみましょう。

[図表4]印象のよい採用ホームページ(文系)

順位 企業名 票数
1 全日本空輸(ANA) 71
2 日本航空(JAL) 68
3 三菱東京UFJ銀行 65
4 みずほフィナンシャルグループ 57
5 東京海上日動火災保険 53
6 損害保険ジャパン日本興亜 49
7 日本郵政グループ 44
7 博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ 44
9 電通 41
10 サントリーホールディングス 40
11 オリエンタルランド 39
11 花王 39
13 凸版印刷 38
14 三井住友海上火災保険 36
14 アクセンチュア 36
14 バンダイ 36
17 JTBグループ 35
17 講談社 35
19 NTTデータ 34
20 三井住友銀行 33
20 Plan・Do・See 33

[1位]全日本空輸(ANA)

・経営ビジョンが明確に示されていてどんな学生に来てほしいかしっかりと述べられている点(中堅私立大)

・数字を使って会社の成績を見やすく、丁寧に書かれていたことと、デザインが分かりやすい(中堅私立大)

・ページが見やすく、社員さんのインタビューも豊富に記載されていたため、働くイメージが湧きました(中堅私立大)

・就活生として見下しているのではなく学生を歓迎してくれていた。お客さまのようなHPの作りだったことに感動した。会う人会う人の社員さんが魅力的だったが、HPにもそれが表現されていた(中堅私立大)

・世界のリーディングエアラインへの挑戦を感じられるHPだった(早慶クラス)

・見た目がきれいでどこにどんな情報があるのか分かりやすかった。また、イラストやグラフなどもあり、分かりやすかった(旧帝大クラス)

・先輩社員の特集などがたくさんあったから(上位私立大)

・躍進した自社ブランドの魅力が伝わり、そこで働く誇りを感じたから(上位国公立大)

[2位]日本航空(JAL)

・社員の考える熱い思いが前面に伝わってくる点や、人柄の良さがにじみ出ている点(中堅私立大)

・職種ごとに先輩社員のコメントがあり、実際の業務についてイメージしやすかった(中堅私立大)

・企業理念とJALフィロソフィについて細かく語られていて興味深かった(早慶クラス)

・「お客さまへの感謝」を強調していて、こういう企業で働きたいと思ったから(早慶クラス)

・見やすい構成だったため、採用担当者の写真が全員笑顔で企業イメージのアップにつながったため(早慶クラス)

・映像や写真が見やすかったです。文章も、内容が伝わりやすくまとめられていると感じました(上位私立大)

[3位]三菱東京UFJ銀行

・セミナー等の情報だけではなく、女性活躍に関する情報などを発信してくれていたため(中堅私立大)

・採用ページのグレードが他社と比べて、大いに違ったから(中堅私立大)

・スマホ、PC双方から操作がしやすかった(早慶クラス)

・仕事のエピソードが盛り込まれており、銀行員の仕事の本質的な理解を促している印象だった(旧帝大クラス)

・社員紹介など、取り上げ方がかっこよかった。金融にはまったく興味なかったが、ホームページで扱われている人や話が非常にかっこよく魅力的でここなら働きたいかもしれないと考えるようになった(旧帝大クラス)

・業務内容について、詳細に書かれていたため(その他国公立)

[6位]損害保険ジャパン日本興亜

・内定者懇談会で会った内定者が実際に出ていたり、会社のことだけでなく就職活動のことも載せていてくれたため(上位私立大)

・損害保険の説明が分かりやすく書かれており、業界を理解する手助けになったから(旧帝大クラス)

[9位]電通

・採用ページが最先端のテクノロジーを使っているようでカッコイイと感じた。そのため常に新しいことや面白いことに挑戦している雰囲気が伝わるような気がしたため(中堅私立大)

・ページの使い方や動画の使い方、スマートフォン用のページなど見やすく面白く使いやすかったから(上位私立大)

・変わろうとしていることを感じ取れたから(上位私立大)

[11位]花王

・はじめは説明が多くてうっとうしい気もしたが、しっかりとコンテンツを読み込んだことによって、事業内容や熱意を理解できた気がするから(早慶クラス)

・必要としている情報(求める人物像、先輩社員の話など)が充実していた。下手にインパクトをよくするのではなく、分かりやすいが工夫されたHPだと思います(上位私立大)

・使いやすさ、web説明会の豊富さなど配慮が行き届いている(上位国公立大)

OBと連絡がとれる採用情報ページも

 続いて、「印象のよかった採用ホームページ」の理系のトップ20を見てみましょう[図表5]。1位には、「パナソニック」「味の素」「ソニー」「NTTデータ」の4社が同数で並び、5位には「旭化成」が入りました。昨年の順位は、1位「パナソニック」、2位「NTTデータ」、3位「味の素」が1票差で続き、「ソニー」も5位でしたので、トップの4社は不動の位置を築いていると言えます。こちらも上位企業の理由コメントを見てみましょう。

[図表5]印象のよい採用ホームページ(理系)

順位 企業名 票数
1 パナソニック 36
1 味の素 36
1 ソニー 36
1 NTTデータ 36
5 旭化成 29
6 日立製作所 28
6 東レ 28
6 トヨタ自動車 28
9 ライオン 27
9 デンソー 27
9 カゴメ 27
9 野村総合研究所(NRI) 27
13 東海旅客鉄道(JR東海) 25
14 明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ) 24
14 全日本空輸(ANA) 24
16 日本航空(JAL) 23
17 サントリーホールディングス 22
18 森永乳業 21
19 アサヒ飲料 20
20 富士フイルム 18
20 花王 18

[1位]パナソニック

・就職に関する多くの情報を掲載していたから。また、選考予約などに関してもスムーズに行えたから(上位国公立大)

・自分の専攻や興味から職種を検索できたり、その職種に携わるための必要スキルが書いてあったりなど、働く自分を思い描きやすい工夫がなされていたから(上位国公立大)

・個人的な面談予約が時期によって更新されること、学内説明会の予約がHPでできること、合否がHP上で確認でき、電話に出る必要がないこと(上位国公立大)

・さまざまな社員の方のお話が掲載されており、よりリアルな現場をイメージすることができたから(旧帝大クラス)

・選考フローが分かりやすかった(旧帝大クラス)

[1位]味の素

・アミノ酸を核とした技術を用いて世界中に事業を展開しており、食品で唯一技術に投資している企業であるとHPから感じ取れたため(早慶クラス)

・先輩社員のキャリアが分かる(上位私立大)

・選考が進むとリクバイザーと直接やり取りできるメッセージボックスができ、社員の方と相談できる点がよかった(上位国公立大)

・先輩社員の話などの情報が、他の採用HPと比べると格段に多かった(上位国公立大)

・企業理念を大切にしていることが伝わってきたから(旧帝大クラス)

[1位]ソニー

・「あなたと、新たなストーリーを。」というフレーズに惹(ひ)かれたことと、見やすいHPだったからです(中堅私立大)

・社員の一日、とても良くて分かりやすい(その他私立大)

・会社の色がよく反映されていた。おしゃれでスタイリッシュなデザインがよかった。身近な製品を絡めて先輩社員のインタビューを載せており、会社に対して親近感を感じることができた(その他国公立大)

・全体として洗練されていた印象。外部に出しているイメージとうまく結び付けているため、「就職する」という点においても大きなギャップを感じにくかった(その他国公立大)

[1位]NTTデータ

・大学のOBへ直接連絡をとることのできるフォームが用意されていたため(早慶クラス)

・人事の方がトップ画面に表示されるので、どんな人が働いているのか分かるし、訪れる回数が増えるうちにだんだん親しみが湧いてきた(早慶クラス)

・どんな仕事をしているのか、その仕事が社会にどのような役割を果たしているのかが書いてある分かりやすいHPだった(上位私立大)

・事業、理念、社員インタビュー、採用情報、いずれにおいても情報が充実しており、かつ整理されていた(旧帝大クラス)

・OBの方99人のインタビューが、会社を知るいい材料になったから(旧帝大クラス)

[5位]旭化成

・化学メーカーのイメージが強かったが、総合化学メーカーとして、多岐にわたる分野で事業展開していることがよく分かった(早慶クラス)

・先輩社員による仕事紹介や対談などが充実しており、仕事内容を具体的にイメージすることができたから(旧帝大クラス)

・HPレイアウトとセンスの良い写真で先進的な雰囲気を感じた。また、リンクも分かりやすく必要な情報をすぐに調べることができた(その他国公立大)

[13位]東海旅客鉄道(JR東海)

・働きたいという気持ちをかき立てるような内容が多かった。社員の方の働き方や仕事内容の紹介が具体的で分かりやすかった(中堅私立大)

・サイトデザインが良く、企業の理念やコンセプトがサイトに現れていたため(旧帝大クラス)

・強みが具体的な数値を用いて書かれていた(旧帝大クラス)

 学生のコメントを見ると、評価される採用ホームページにするためには、「スマホからの操作性」「シンプルで分かりやすい構成」「豊富な仕事・社員情報」「グラフや数値の印象的活用」「動画・WEB説明会」「理念・コンセプト」「業界・就活お役立ち情報」などがキーワードになりそうですね。まだ2018年卒者向けの採用情報ページを公開中の企業は多くありますので、今回ランクインした企業のページを早めにチェックされることをお勧めいたします。

スタバカード配布の説明会も

 次に、「印象のよかったセミナー・会社説明会」についてもトップ20の企業の顔ぶれを見てみましょう。まずは文系のランキングです[図表6]。1位は「みずほフィナンシャルグループ」、2位は「日本航空(JAL)」と「東京海上日動火災保険」が同数で並び、採用ホームページでトップだった「全日本空輸(ANA)」は13位となっています。採用ホームページランキングのトップ20には入っていなくて、こちらのトップ10にランクインしているのは、6位の「三菱UFJ信託銀行」と9位の「ジェーシービー」です。上位企業の理由コメントを見てみましょう。

[図表6]印象のよい説明会実施会社(文系)

順位 企業名 票数
1 みずほフィナンシャルグループ 59
2 日本航空(JAL) 54
2 東京海上日動火災保険 54
4 損害保険ジャパン日本興亜 48
5 三菱東京UFJ銀行 47
6 三菱UFJ信託銀行 36
7 JTBグループ 35
8 三井住友海上火災保険 33
9 ジェーシービー 32
10 三井住友銀行 29
11 りそなグループ 26
11 サントリーホールディングス 26
13 全日本空輸(ANA) 25
14 SCSK 22
15 三井物産 20
15 Plan・Do・See 20
15 東日本旅客鉄道(JR東日本) 20
15 第一生命保険 20
15 アクセンチュア 20
15 凸版印刷 20

[1位]みずほフィナンシャルグループ

・職種ごとにブースが分かれており、テーマパークを回っているようでワクワクしたから(中堅私立大)

・内定者の方からの紹介で受けた会社説明会は、少人数でざっくばらんに質問に答えてくださり、またとても雰囲気がよかった(中堅私立大)

・企業説明をする社員さんの立ち振る舞いはある意味、その企業の最初の印象につながる。説明の仕方などがきちんとしていた(上位私立大)

・社員の方の実際の体験談を聞くことができて、実際の業務のイメージができた(上位国公立大)

・佐藤社長が登壇なさって直接お話を聞く機会を得られたから。あれだけ大きい企業のトップの話を直接聞かせてもらえたのはみずほだけでした(旧帝大クラス)

・何度も行員の方のお話を聞く機会があり、自分がどんな仕事をするのか、どんな環境でどんな人と働くのかイメージしやすかった(旧帝大クラス)

・社員の方の雰囲気が良かった。また、職種や大学ごとにセミナー開催があり、企業研究をしやすかった(その他私立大)

[2位]日本航空(JAL)

・人事の方以外も学生目線で話してくれたから(中堅私立大)

・社員の方が、会社説明会後も残り時間を割いてまで学生と話をしてくれている姿が印象的だった(早慶クラス)

・大企業なのに近い距離で話を聞くことができたから(早慶クラス)

・実際に制服で登場して、目でも楽しめる説明会だったから(早慶クラス)

・社員の方、人事の方、内定者の方のお話が聞けたから。雰囲気も優しく、緊張もほぐしてくださり、終わった後はみんながやっぱりJALがいいねというほど和やかであった(早慶クラス)

・社員の方の雰囲気がとても良く、入りたい!と思えるような内容であった。スライドもとても鳥肌が立つぐらいかっこよく、魅力的であった(上位私立大)

[2位]東京海上日動火災保険

・体験型のセミナーがあり、仕事についての理解がより深まった(中堅私立大)

・学校ごとにセミナーを開催しており、同じ大学出身の内定者とも話す機会を提供してくれたから(早慶クラス)

・大学限定セミナーや女性限定セミナーなど、セミナーが幅広かったから(早慶クラス)

・雰囲気が良かったのとスターバックスカードをくれたため(早慶クラス)

・実際に働いている社員の方に詳しくお話を伺うことができたから(上位私立大)

・会社の風土を知ってほしいという思いを強く感じることができたから(旧帝大クラス)

・さまざまな部門、年代の方との座談会の時間がたっぷりとられていたため(旧帝大クラス)

[6位]三菱UFJ信託銀行

・部門で細かく時間帯が設定されており、すべて聞くことも可能であった。短い時間だったが、職種の魅力をとても感じることのできた時間だった。またその後に実際に働いている方との質問会もあり、とても有意義だった(中堅私立大)

・座談会などがあり、現場の生の声がもらえたため(早慶クラス)

・社員の人柄。また、内定者座談会での内定者の雰囲気も良かった(早慶クラス)

・企業の説明だけでなく、就活に対してのアドバイスをもらえたから(上位私立大)

・働いている社員の方が、質問に対し丁寧に答えてくれた。選考フローからも、一人ひとりの学生と向き合おうとする姿勢を感じたこと。金融業界なのにリクルーター制度を採っていないこと(上位私立大)

[9位]ジェーシービー

・参加者限定で次の説明会への参加権が与えられた(中堅私立大)

・業務理解ワークがあり、理解を深めることができた(早慶クラス)

・セミナーで緊張していたが社員の方から明るく接してくれ、社員の方とも参加した学生とも明るく楽しくできたため(上位私立大)

・飽きさせない構成になっていたし、会社の魅力もよく伝わった(上位国公立大)

[14位]SCSK

・人事の方の雰囲気、福利厚生が魅力的であった(中堅私立大)

・時間が手短で必要な内容が入っていた(中堅私立大)

・ホワイト企業だと伝わった(早慶クラス)

・人事が私のことを覚えていてくれたため(上位私立大)

理系には研究所見学をセット

 最後に、「印象のよかったセミナー・会社説明会」の理系トップ20を見てみましょう[図表7]。1位は採用ホームページと同じく「パナソニック」、2位には同1位の「NTTデータ」と同9位の「ライオン」、4位に同1位の「味の素」も入りましたが、「ソニー」はトップ20にはランクインしませんでした。

[図表7]印象のよい説明会実施会社(理系)

順位 企業名 票数
1 パナソニック 25
2 ライオン 21
2 NTTデータ 21
4 味の素 18
5 野村総合研究所(NRI) 17
6 東海旅客鉄道(JR東海) 15
7 日立製作所 14
7 東レ 14
7 全日本空輸(ANA) 14
10 トヨタ自動車 13
10 デンソー 13
10 キヤノン 13
10 サントリーホールディングス 13
14 SCSK 12
15 三菱電機 11
16 カゴメ 10
17 旭化成 9
17 日本航空(JAL) 9
17 富士通 9
17 キリン 9
17 東日本旅客鉄道(JR東日本) 9

[1位]パナソニック

・細かい事業部ごとに説明者がいて、説明を詳しくしてくれたから(上位私立大)

・OGがたくさんくる。実質のリクルーター面談になるが技術面談をしっかり見てもらえ、大いに役に立った(上位国公立大)

・社員の方とじっくりお話する機会を設けていただいたため(上位国公立大)

・先輩社員の方、OBの方のサポートが手厚かった(旧帝大クラス)

・少人数に別れての質疑応答だったので、質問がしやすく、知りたい情報を得られたから(旧帝大クラス)

・受付がよかった(その他国公立大)

・先輩社員の声を多く聞けるため、社内の雰囲気が分かる。業務内容についてもざっくばらんに話してもらえた(その他国公立大)

[2位]ライオン

・チャレンジ精神あふれる社風が伝わり、今後海外を中心に事業を展開していくビジョンが見えたため(早慶クラス)

・人事の方の説明がはきはきしていてとても聞きやすかった(早慶クラス)

・社員の皆さんが明るく話してくれたため、楽しんで仕事をしているのが感じられた(上位国公立大)

・説明が丁寧かつ分かりやすかった(旧帝大クラス)

・研究所見学もついており、具体的に仕事内容をイメージできた(旧帝大クラス)

・研究所見学を含む、充実した内容が用意されていたから。また、帰り道で通ると危ない場所を教えてくれるなど、学生に親切(その他国公立大)

[2位]NTTデータ

・多くの社員と触れ合う機会をくれたため(早慶クラス)

・社員さんが優しくまた規模も小さかったので社風がしっかり伝わってきた。無駄な時間が全然なくて楽しかった(早慶クラス)

・社員の話がかなり個人的なもので、働く姿を想像しやすかった(上位私立大)

・技術職希望限定セミナーでは、具体的な話が聞けてよかった(上位国公立大)

・社員の方の雰囲気が良かったため(旧帝大クラス)

・会社説明会に参加した企業の中でも最も多くの社員と情報交換する機会があったため(その他国公立大)

[4位]味の素

・「人を大事にする」というスローガンどおりに対応した社員の方々が懇切丁寧に質問に答えてくれたため(早慶クラス)

・技術力に誇りを持っている方が多かったから(早慶クラス)

・希望職種ごとに詳しく説明をしてくれたこと、また多く質疑応答が取られていたため(上位国公立大)

・学生の専門分野別にブースを設けてくれたため(旧帝大クラス)

・グループワークなどを取り入れて、他の説明会よりも印象に残りやすかった(旧帝大クラス)

・社員に質問できる時間が長かった(旧帝大クラス)

[5位]野村総合研究所(NRI)

・学生への対応が非常に丁寧(早慶クラス)

・参加人数が多く個別に話を聞くことのできる時間は必ずしも長くなかったが、パワーポイントの資料が他の企業とは比較にならないほど分かりやすく作り込まれていた(早慶クラス)

・会社説明のパンフレットが非常に分かりやすかった(上位国公立大)

・社員の方の受け答えがしっかりしていたから(旧帝大クラス)

・現場社員の方が来てくださり、座談会形式で話せたから(旧帝大クラス)

[10位]トヨタ自動車

・社員の方がトヨタの魅力について熱く語っていた(上位私立大)

・女性に特化したセミナーでいろんな部署の話を聞けた(上位私立大)

・交通費がしっかり出た(旧帝大クラス)

・リクルーターへの質問時間を設けてくれたから(旧帝大クラス)

[15位]三菱電機

・説明会の合間の休憩時間における社員同士の会話に笑顔が多く見られ、雰囲気がよかったから(上位国公立大)

・さまざまな切り口から(事業所、女性向けなど)企業を理解できる説明会があった(上位国公立大)

・社員の方々の親切さは他社と比べて非常に高かった。こちらがリラックスできるように、優しい態度で接してくれた(その他国公立大)

・それぞれの事業所で何をしているのかを具体的に知ることができた(その他国公立大)

 印象のよいセミナー・説明会にするためには、「多くの社員との接触機会」「少人数制・大学別・女性限定」「グループワークによる理解促進」「ブース形式」「丁寧な質疑応答」「しっかりしたプレゼンテーション」「誠実な応対」「笑顔」「コンセプトの異なる複数のセミナー開催」といったキーワードが挙げられます。そのほか、理系では「研究所・工場見学」を組み合わせるほか、「交通費」「飲食物」「グッズ」などのちょっとした気遣いも印象をよくすることにつながります。

 次回は、「印象のよい社員・リクルーター」と「印象のよい面接官」のいた会社について取り上げます。ご期待ください。

寺澤 康介 てらざわ こうすけ
ProFuture株式会社 代表取締役/HR総研 所長
86年慶應義塾大学文学部卒業、文化放送ブレーンに入社。営業部長、企画制作部長などを歴任。2001年文化放送キャリアパートナーズを共同設立。07年採用プロドットコム(ProFuture)を設立、代表取締役に就任。約25年間、大企業から中堅・中小企業まで幅広く採用コンサルティングを行ってきた経験を持つ。
著書に『みんなで変える日本の新卒採用・就職』(HRプロ)。
http://www.hrpro.co.jp/

 

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