[2017.09.08]

BOOK REVIEW『経営力を鍛える人事のデータ分析30』

林 明文、古川拓馬、佐藤 文 著
A5判/232ページ/定価2200円+税/中央経済社 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊




 会社には、人事分野における種々のデータが存在している。人事管理において、これらを有効に活用することは、その発展や成長に大きく寄与する。しかし多くの日本企業において、この領域は十分に進化していないのが現状である。近頃、耳朶(じだ)に触れる機会の多い「働き方改革」など、企業の経営・人事を取り巻く環境は絶えず変化していくことが予想され、データや数字に依拠した合理的な視点を持つことが必要となるだろう。

 本書では、現状の把握・分析を行うべき30項目の指標・人事データをピックアップし、それぞれの定義や数値が示す意味合い、実務担当者として検討すべきポイントを解説する。取り上げられている指標は、雇用全体の動向を示す労働力人口や失業率、要員管理の適正性を示す適正人員数や直間比率、人件費の課題を探る労働分配率や人件費伸縮性、さらには給与水準や人事評価データまで幅広い分野に及ぶ。ユニークなのは、ハイパフォーマー・ローパフォーマーの出現率や、スキルギャップなどを定量化する手法まで紹介されている点で、こうした課題把握の必要を示唆する著者の提案がうかがわれる。

 著者は、人事が経営により貢献できる"大きな武器"となるには、経理財務における財務指標のように、現状と戦略の方向性を共有する「共通言語」が必要と強調する。その軸となるものが、最も重要な経営資源である人材の現状を示す数値・データであり、本書はその入り口を示すものだ。より実情を見据え、経営に対して的確な課題と施策を提起する切り口を捉えるために役立つ一冊である。

 



経営力を鍛える人事のデータ分析30

内容紹介

会社の重要な資源である「人材」の管理は、まだまだ改善・発展の余地があります。あえて数字やデータにこだわって現状を把握・分析し、人事管理を行うことで会社の成長はさらに高く、確実なものとなるでしょう。本書は人事分野の基本的で重要なテーマについて分析する方法を紹介しています。いずれもごく単純な計算で求められるものばかりです。ぜひご活用ください。

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