[2016.04.08]

BOOK REVIEW『役割・能力・成果…“○×主義”を超えて』

河合克彦 著
㈱河合コンサルティング 代表取締役 
A5型/329ページ/定価3000円+税/日本生産性本部生産性 労働情報センター 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊




 人事処遇の基本ファクターとして「役割」「能力」「成果」の三つがある。これらを当てはめて"○×主義"といわれるように、三つのうち一つのファクターを重視して人事制度を組み立てる例がこれまで多くみられるが、それぞれ何らかのメリット・デメリットは避けられない。企業の人事担当者も人事分野の専門家もこの問題を認識しているが、三つのどれが最も有効なのか、あるいはこれらに代わる新しい人事制度の柱とは何か、出口が見えないまま模索しているのが現状ではないだろうか。

 30年余りにわたり人事制度コンサルティングを行ってきた著者は、三つのファクターから重視する一つを取り出して制度構築するのではなく、「役割」「能力」「成果」の特質を活かし調和させる"いいとこ取り人事制度"を推奨する。「トライアングル人事システム」と名付けられたその制度体系は、三つのファクターをバランスよく評価・処遇に組み込むことを基本としている。例えば、従来型の能力等級に替えて役割と能力で定義づけする「ステージ」を設定。評価制度は、業績・知識技能力・職務の3要素について行いウエートを加味して処遇に反映させる。

 本書の考えや仕組みは、著者が行ってきた人事コンサルティングで実際に実施・運用してきたものである。その知見を活かし、数々の図解に加えて評価項目・基準例、計算方法等の具体例を示している点も本書の特徴の一つだ。推奨する制度の全体像を見ると、一見複雑に感じられるかもしれないが、全てを必ず反映しなければ運用できないということではないので、自社のレベルに合った部分を参考にして制度構築に役立ててもよいだろう。

 



役割・能力・成果…"○×主義"を超えて

内容紹介 

役割主義・能力主義・成果主義。それぞれの特質を活かしつつ調和させたトライアングル人事システムとは。

禁無断転載
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