jin-jour(ジンジュール) |人材育成、リーダーシップ、モチベーション、メンタルヘルス対策など 人事の視点から、働く人と会社の関係を元気にする情報を発信

ログイン
MENU

メニュー

×

これならできる! ビジネスパーソンランチ術【志水あい】 [2012.03.26]

先人たちに学ぶ!古くて新しい世間の渡り方 :働く人のための、家ごはんテクニック(6 最終回)


これならできる!働く人のための、家ごはんテクニック(6 完)
志水あい しみずあい
健康ライター・管理栄養士

~先人たちに学ぶ! 古くて新しい世間の渡り方~

足早に過ぎ去っていく平日を過ごしていると、休日くらいはのんびりと過ごしたいと思うものです。そんな思いがあるからでしょうか、家庭菜園をはじめたり、自家製の調味料や漬物などを作ったりする方が増えている気がします。

忙しい毎日の中で時間を贅沢に使うのは何となく特別感がありますが、考えてみるとこれらは決して特別ではなく、かつてはどこの家でも行われていたことばかり。実は、こうした昔ながらの生活の中に、心豊かに健康に過ごす知恵が詰まっています。

■心と体の健康にはメリハリのある生活を

平日、時間に追われるようにバタバタと過ごしていると、食事はパッと済ませたい気分になります。そんな気分のときに選びがちなのがファストフード。丼物、麺類、ハンバーガーなど、主食とおかずが一緒になっている食事は素早く食べられて便利です。しかし、どうしても使用食材に偏りがあるので、栄養バランスが乱れやすくなります。

ビジネスパーソンは体が資本。健康を維持増進するには、平日に乱れがちな栄養バランスを休日に整える必要があります。また、平日に体を動かすのは自宅とオフィスの往復くらいという方の場合、運動不足の解消も休日にやることの一つ。平日にできないことを休日に補うのが理想です。

この考え方は、日本の民俗学などで用いられるハレとケの概念と重なります。正月や節句などの年中行事、七五三や冠婚葬祭などの人生儀礼といった非日常を指すハレと、いつも通りの日常のケ。ハレの日には、ご馳走を食べて日常の栄養不足を補ったり、晴れ着を着て出かけて気分転換したりして、ケの日の不足感を補って生活を充実させてきました。

具体的な内容は違っても、ハレとケを区別するように休日と平日をうまく使い分けてメリハリのある日々を過ごすことは、生活を豊かにして心と体の健康づくりに役立ちます。休む間もなく働いてしまったり、休日も仕事を気にしてしまう方は、一度どこかで本当の休息をとってみましょう。

■故きを温ねて新しきを知る

日本の文化は、独特な風土の中で長い年月をかけて少しずつ変化してきました。だからといって今の形が、完成形ではありません。文化は今もなお変わり続けています。

よく「体によい」と言われる「昔ながらの日本食」も、長い間ずっと食べられてきた食事ではなく、戦後から今に至る過程にある一時の食事内容です。急速な食の欧米化は、この一時の理想的な食事を生み出した後、肥満やメタボリックシンドロームなどの原因になってしまいました。

このように文化はよくも悪くも変化します。悪化したからと昔に戻ることはできません。しかし、よい時代を振り返り、新しいスタイルとして真似することはできます。おそらく休日ファーマーの増加や、塩麹や糠漬けづくりを楽しむ方が増えているのは、こうした振り返りが行われているからでしょう。

忙しいときにあえて時間をかけて何かに取り組むのは、気が張っているときに深呼吸をするのと似た効果があります。生活スタイルを大きく変えるのが難しくても、エッセンスを今の生活に取り入れるのはわりと簡単です。自分なりに「ハレ」と「ケ」の日を設定して過ごすのもよし、手間をかけて料理をするのもよし。まだお試しでない方は、ぜひ何かをやってみてください。お勧めは、便利な世の中になる少し前のちょっと不便な生活。1日だけパソコンや携帯電話から離れてみるのもよいかもしれません。


労務管理、人事評価、ハラスメント対応など充実のコース!

労務行政eラーニング 詳しくはこちら

禁無断転載
▲ ページの先頭に戻る

シリーズ記事

キーワード

ログイン

×

人事・労務に役立つ商品・サービス検索

  • カテゴリとジャンルから検索

検索

注目商品ランキング 新着商品