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BOOK REVIEW 【編集部】 [2012.03.16]

BOOK REVIEW(75)手に負えない部下のワガママは「新型うつ」のサインかも


『精神科医が教える「心が折れない部下」の育て方』
笹原信一朗 著
メディアファクトリー
新書判・189ページ 777円(税込)

精神科医が教える 「心が折れない部下」の育て方 (メディアファクトリー新書) 精神科医が教える 「心が折れない部下」の育て方

メンタルの不調で1ヵ月以上休職している人がいる職場は6割を超えている、という調査結果がある。メンタルヘルスは、いまやすべての働く人にかかわる問題なのだ。うつ病の予防法、若い世代に増える新型うつ病の対処法、休職者や復職者にどう対応するかなど、切実な問題を漫画と解説でわかりやすく伝える一冊。部下が一人でもいるビジネスマンなら、読んでおいて損はない。

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もしも自分の部下や後輩が、うつ病でしばらく休職するまでになってしまったら……? 彼らが出しているごく初期のサインを見逃さなければ、休職という事態は避けられたかもしれません。たとえ付け焼き刃でも、うつ病かどうか見極めるコツのようなものはずいぶん知られるようになってきました。では次に挙げる4つのうち、うつ病につながる可能性が考えられる職場での行動はどれだと思いますか?

1. 「疲れた」と愚痴をこぼしている姿を見かけるようになった
2. この頃、ときどき腰痛の症状が出ている様子だ
3. 何かあると周りのせいにして、他人を責め立てることがある<
4. 難しい状況になるとすぐに挫折し、仕事を投げ出してしまう

答えは、1から4まで全てです。
1や2は「メランコリー親和型うつ病」のきっかけとなり得る、不適応や心身症の表れかもしれません。「メランコリー親和型うつ病」は、勤勉で真面目な中高年に多く見られる、いわゆる従来型のうつ病として知られています。身体的な不調として目に見えるうえ、声もかけやすいため、うつ病を発症する前に何らかの対処ができる場合もありそうです。
問題は3や4のようなケースでしょう。本書では、20代・30代に多い「新型うつ」「未熟型うつ」などとして紹介されています。こういった性格を特徴とする人が、先輩社員の熱血指導や上司からの強い叱責などをきっかけに、うつ病を患うことが多いのだそうです。
そんな「新型うつ」の症状が部下に出てしまったら、上司あるいは先輩としてどうすべきなのか。6章立ての連続ストーリー漫画に著者の解説と実際の事例を加えて、専門的な知識から具体的な対応方法まで、非常にわかりやすく丁寧に説明しているのが本書の特徴です。

そもそも「うつ病」とは何なのか、「抑うつ状態」と何が違うのか。新型うつにも、従来型のうつ病と同じような治療が有効なのか--うつ病に関しては、多くの人が大まかなイメージしか持てていないのではないでしょうか。本書は第1章から、正確な知識・正しい理解こそが大切であることを教えてくれます。誰にとっても「明日は我が身」の内容だけに、一気に読破できてしまいますが、気になることがあればいつでも開けるように、常に傍らに置いておきたい1冊であることは間違いありません。

◆目次
はじめに 1カ月以上の休職者「いる」、6割の時代に
第1章 突然の休職願い
第2章 なぜ若者は新型うつ病になるか
第3章 心の悲鳴を聞き逃さない
第4章 心が折れない部下はこう育てる
第5章 休んだ部下を復職させる
第6章 復職者が支える日本の未来
おわりに あなたも、どうかお大事に

◆著者Profile
笹原信一郎(ささはら・しんいちろう)
1974年東京都生まれ。筑波大学医学専門群卒業後、同大大学院医学研究科を経て、現在同大学院人間総合科学研究科講師。小野寺記念明日佳長寿医学寄附講座在籍。専門は、産業医学・産業精神医学・長寿医学。現在までにのべ13社の産業医として、同大大学院松崎一葉教授率いるチームで、毎年2000人以上の職場のメンタルヘルスに携わる。


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