jin-jour(ジンジュール) |人材育成、リーダーシップ、モチベーション、メンタルヘルス対策など 人事の視点から、働く人と会社の関係を元気にする情報を発信

ログイン
MENU

メニュー

×

魅力再発見! 企業ミュージアム
インスタントラーメン発明記念館(日清食品)
[2011.03.07]

発明・発見の楽しさを伝えたい―インスタントラーメン発明記念館(1/3)


魅力再発見!企業ミュージアム
インスタントラーメン発明記念館①
(日清食品ホールディングス株式会社)
文=編集部、撮影=戸室健介

インスタントラーメン発明記念館は、大阪は池田市の住宅地にあります。特別な設備がなくても、知恵と執念があれば、大きな発明を成し遂げることができる。そんな“発明・発見の大切さ”を伝えていきたいという想いが、設立主旨に込められています。

◆発明・発見の楽しさを伝えたい

記念館の中は、まさに「ラーメン一色」。

そこには、見て、触って、考えて、体験して、五感をフル活用してインスタントラーメンの軌跡を追うことができる仕掛けがたくさんありました。当日、館内を案内してくださったのは、広報部の羽原由扶子さんです(写真左)。

足を踏み入れて、まず最初に見えるのが、この建物。すべての展示の中でも、とりわけ目を引きます。

これは、世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」が発売される5カ月前、1958年3月時点での研究小屋を忠実に再現したものです。外の鶏小屋や、懐かしいたたずまいから、昭和の古き良き時代の雰囲気が伝わってきます。

日清食品の創業者である安藤百福(あんどうももふく)氏は、当時の自宅の裏庭に研究小屋を建て、簡単に作れておいしく食べられるラーメンの研究に取り組みました。

小屋の中にある様々な道具や、ラーメン作りに必要な材料は、安藤氏自らがすべて調達したそうです。

この場所に記念館があるのは、チキンラーメンが誕生した「インスタントラーメン発祥の地」である池田市で、発明・発見の原点に触れてもらいたいという想いからなのだそうです。

中に入ると、所狭しと様々な道具が並べられています。ざる、小麦粉、はかり、鍋、麺棒・・・。そこには、特別なものはありません。強いて言えば、麺をあげるための巨大な鍋が、「ここでチキンラーメンの開発をしたんだ!」という実感を醸し出していました。

小屋の中入り口付近では、映像や音声によって、当時の開発エピソードを知ることができます。また、小屋の中に入ると、鍋の中で、麺の水分を蒸発させて乾燥させる映像をみることができます。多少難しい言葉が混じっていても、子どもでもちゃんと理解できるようになっているのです。

食品とは無縁の人生を歩んできた安藤百福氏が、チキンラーメンを開発していたのは48歳のころ。終戦直後の闇市でラーメンの屋台に列を作る人々を見て、これが家庭で簡単にできたら、どんなに多くの人が幸せになるだろうと思ったのが、チキンラーメンを開発しようと思ったきっかけだったそうです。

何事も遅すぎることはないし、立派な設備や特別な経験がなくても発明はできる—-。子どもだけではなく、大人も勇気がもらえる空間です。

研究小屋で、じっくりと当時の様子に思いを馳せた後は、インスタントラーメンの発明、発展の歴史をたどる展示です。

インスタントラーメンが発展していく過程は、まさに、安藤氏の気づき・発見・応用の軌跡といえます。

インスタントラーメンの発展の歴史

安藤氏は、奥さんが天ぷらを揚げているのを見て、「瞬間油熱乾燥法」(麺を油で揚げて、乾燥させる方法のこと)を発明し、飛行機の機内サービスで出された、マカデミアナッツのフタをヒントに、カップヌードルの通気性がなく、長期保存ができるアルミキャップを思いつきました。さらには、天地が逆さまになる夢を見て、それを応用して、麺にカップをかぶせるというカップヌードルの製造の方法を生み出したというのですから、今となっては日々の暮らしのそばにあるインスタントラーメンには、たくさんの発明・発見の歴史が刻まれていることが分かります。

また、製造年月日の表示をいち早くパッケージに印刷するなど、味、便利さのみならず、食の安全へのこだわりが見て取れます。

展示方法もユニークです。見るだけではなく、動かしてみる、考えてみる、そんな仕掛けが散りばめられています。

レバーを回したり、扉を開けたりすることで展示物が見られたり、変化の様子が分かるようにしたのは、小さな子どもにも興味を持ってもらうための工夫なのだそう。

例えば、写真左では、レバーを回すと、扉が開き、創業当時の製麺機を見ることができます。また、インスタントラーメンにまつわるクイズに答えられるクイズコーナー(写真右)では、5問中4問正解すると、記念にメモ帳がもらえます。「問題はなかなか難しいので、全問正解するためにはしっかり記念館を見学していただく必要がありますね」(羽原さん)と、優しいだけではないところにも、来館者に対する思いが込められているようです。

大人にも、子どもにも、インスタントラーメンを通じて、食の大切さや、発明の原点を伝えてくれます。

安藤氏がチキンラーメンを発明するに至った経緯に感動し、その後のさまざまな工夫・発明に触れると、ただ楽しいだけではなく、自分自身の身の回りにも、きっかけがないだろうか、日常の何気ない風景を気にしてみてみようという気持ちが、むくむくとわき上がりました。

『子どもたちに発明・発見の楽しさを伝えたい』という安藤百福氏の思いを具現化した、インスタントラーメン発明記念館。

今日も、子どもたちに限らず、みんなの発見力を育て続けているのです。

 

1 2 3

 


管理職のeラーニング講座、お試しできます

無料トライアル受付中

禁無断転載
▲ ページの先頭に戻る

ログイン

×

人事・労務に役立つ商品・サービス検索

  • カテゴリとジャンルから検索

検索

注目商品ランキング 新着商品