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BOOK REVIEW 【編集部】 [2011.04.08]

BOOK REVIEW(28) 必見! メンヘル対策で会社の風土を変えた生の記録


『メンタルサポートが会社を変えた! オリンパスソフトの奇跡』
天野常彦・小杉佳代子著 創元社
ソフトカバー・1600円(税別)

メンタルサポートが会社を変えた!オリンパスソフトの奇跡

創元社 天野常彦・小杉佳代子著
働きがいと信頼、それがメンタルシックの処方箋。
トップが立ち上がった改革の3年半の軌跡と奇跡の実録。

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■赤裸々すぎるビフォーアフター

床がひどくへこんでいても気にしない雰囲気

休んだから評価を落とした(落とされた)

部屋が狭いのに役職者は机を2つ占有

――本書は、社風について、“言われたことだけはやって、周囲から責められないようにするので精一杯だった”との回想から始まります。

読まれた方は、「え、そんなこと会社名を出して書いてしまって大丈夫!?」と心配になってしまうかもしれません。実は、著者の一人、天野常彦さんはオリンパスソフトウェアテクノロジー株式会社の社長で、そんな状況を打開した本人なのです。ここまで赤裸々に、改善前の日常や対応を書き記したのは、メンタルヘルスを担当する方に少しでも自信を持ってもらえたらとの思いからなのだとか。

こんな状況だったのにもかかわらず、数年後の同社は「ちょっと心の調子が悪いとすぐ相談に行ける」「言いたいことは言い合える」「従業員と会社の間に信頼関係がある」、そんな素敵な会社になりました。どうして、どうやって、どこを工夫したら・・・。そのすべてが詰まっているのが今回紹介する本です。

■こんなことを変えました

オリンパスソフトの改革のすごいところは、こういった問題点の原因を職場環境と見据え、トップ自らが社員を不安にしない仕組みづくりを行ったところです。その数なんと、3年半で130超。

勤務時間選択制度、ドレスコード、給与水準を本社並みに、退職金増額、360度評価、オフィスの移転、キャリアパスの見直し、そして、本書のテーマでもあるメンタルケア相談室の設立――トップ主導でなければ、なかなかスピーディーにはできない改革ばかりです。

■メンタルケア相談室

働きやすい環境のために設立されたメンタルケア相談室。その室長が、本書のもう一人の著者である小杉佳代子さんです。

社内では、「メンタルシック」という柔らかい呼称を用いて、“予防”“早期発見”“優良な医師につないで治療を受けさせる”“家族を含め周囲で復帰をサポートする”といった業務を専門的に行っています。

かつて、うつ病と診断された社員の親から、「会社が息子を廃人にしたんだ」と慰謝料を請求されるケースもあったというのが、今や復職率70%以上、休職者ゼロ、自己都合退職ゼロを達成する、社員に優しい企業に変貌しました。

本書では、そこに至るまでの過程、小杉さんの苦悩、日ごろ面談で使っている言葉、実際に配布する資料――こういった貴重な情報が盛りだくさんと詰め込まれています。ぜひ、資料集としても活用して自社のメンタルヘルス対策にお使いください!

◆著者のお二人からのコメント
私たちがこの取り組みを始めたころは、いろいろと書籍を探したのですが、
実務で役立つ書籍が少なくて困った記憶があります。
是非多くの方々に、読むというよりは中の資料を使っていただいて、
少しでも、メンタルヘルスにお役に立てればと思っております。天野常彦・小杉佳代子


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