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現役ヘッドハンターが指南する“デキる社員”はここが違う 【佐藤文男】 [2011.03.23]

<シリーズ総括> “デキる”社員を目指すための秘訣とは


現役ヘッドハンターが指南する“デキる社員”はここが違う(12)
佐藤文男 さとうふみお
佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役

さて、今回の“デキる”社員シリーズも最終回を迎えました。最終回は、“デキる”社員を目指すための総括として、5つの心構えで締めくくりたいと思います。

今回のシリーズでは、思考様式・行動様式・普段の態度・マナーそして実務能力(スキル)の5つの視点から“デキる”社員を分析し、かつ5つのケース・スタディから“デキる”社員の検証を行ってきました。

最終回は、“デキる”社員を目指すための総括として、今まで触れていない5つの心構えで締めくくりたいと思います。

1.健康であってはじめて良い仕事ができる認識を持とう!

良い仕事をするためにも、健康管理は欠かせません。健康管理をするために定期的な運動をすると同時に、体重のコントロールをして健康維持を計ることが大切です。

自分の標準体重が増えると行動するスピードが落ちます。体重が増えるということはウエイトベルトを自ら付けて動くのと同じことですから、行動スピードに支障が出てくるのは仕方がありません。ビジネスパーソンとしての素早い行動力を維持するためにも体重管理は重要です。

また、ビジネスパーソンは若くて健康に自信があっても、年に1回の健康診断を必ず受診しましょう。転ばぬ先の杖で、いくら健康に自信があっても健康診断は大切です。また健康増進のためにも定期的な(週に1、2回は最低でも)運動を心掛けましょう。

散歩、ウォーキング、ジョギングなどは日常生活に身近に取り入れることができます。さらにはスポーツジムに通って、筋力トレーニングや水泳をすることもお薦めです。体重管理・年1回の健康診断・日ごろの運動の3点を忘れないで健康維持に努めて良い仕事に結びつけましょう。

2.ハングリー精神を持っているか? Are you hungry?

仕事で壁(問題)にぶつかった時に人は初めて自らの成長につながる機会を持つわけです。したがって、現在の仕事の状態がまったく問題ない安泰な状態であるならば、逆に自分を戒めて問題意識を持ってハングリーな状態に敢えて自らを仕向けていくようにしないと、成長なく腑抜けな状態に陥ってしまう可能性があります。映画「3丁目の夕日」に代表される1960年代の日本の高度成長期は、世の中全体が貧しくとも企業では社員全員がハングリー精神を共有して、将来への希望を持って企業と共に成長していくことができた、ある意味良い時代でした。残念ながら日本経済が閉塞状態にあるとはいえ、世界経済の中で影響力を持つレベルにまで至った現在では、企業の中で社員すべてがもはやハングリー状態を共有することは難しいといえます。自らが仕事を通じて、自らに「Are you hungry?」の問い掛けをしていく必要があるでしょう。

いつの時代でも“不足感”、すなわち“壁(問題)を超えなければならないというプレッシャー”が、現状を打破し、自らを大きく成長させる機会になることには変わりありません。

3.グローバルな意識を常に持とう!

これからの日本経済は、これまでのように商社・金融・メーカーといった特定の業種だけが海外に進出していくのではなく、あらゆる業種で海外とのネットワークが不可欠になってくることでしょう。現在の自らの仕事が海外と関係がなくても、将来的に海外との接点を考えて仕事の展開を先取りしていく必要が出てきます。したがって、自らが携わる業種および職種で、海外との接点を考えて行動を起こしていく必要があるといえるでしょう。少子高齢化および人口減少で年々日本経済のボリュームが小さくならざるを得ない現実を真摯に受け止める必要があります。

そのうえで、突破口を海外に求めるとしたら、どういう手を打つべきかをあらゆるビジネスパーソンが考える必要が出てきています。ヨーロッパに行くと3カ国語、4カ国を話す人は決して珍しくありません。せめて日本語以外に英語はある程度できるようになることは必須といえます。日本人が“和僑”としてどんどん海外に出ていく時代が迫っている認識を持ちましょう。

4.リスクを取る気概を持とう!

世の中で、もしも得たいものがあるならば、その代償は必要です。我々は小学・中学・高校の教育を通じて得たいものがあれば、現状を維持しつつ、さらにプラスを得られないかという安定的で妥当な考えを基本としてきました。しかしながら、ビジネス社会では、もしも得たいものがあればリスクという代償は必要になります。リスクを取らずして、現状維持のまま更に新たなものを得ようとしても、それは現実には難しいと考えるべきでしょう。

かつての高度成長期のように日本全体、すなわちあらゆる企業が成長路線をとれていた時代は、ある意味リスクなしに新たなものを得ることが可能であったといえるかもしれません。しかし、現在のような経済が行き詰まっている時代には、チャレンジすなわちリスクを取らずして新たな展開はありません。JAL(日本航空)の変遷の歴史を考えれば一目瞭然でしょう。

5.企業の中でオリジナルな人生を生きる!

今後は、たとえ一つの企業の中で生きていくにせよ、企業任せにせず、企業の中でいかに社外でも通用するキャリアを磨いていくべきかを常に意識し、考えていく必要があることは、このシリーズの最初に申し述べたことです。

そして、さらに付け加えるならば、同期あるいは職場の上司と自らの比較にこだわるのではなく、自らは自らのオリジナルな人生を生きるという発想を持つことが必要でしょう。企業の中で生きていくために社内のだれかを尊敬し、かつ目標にして同じようにキャリアアップをしていきたいという考え方も大切です。しかし、不確実性の高い、混迷の時代には、過去のロールモデルは保証されていません。自らが自らのオリジナルな道を社内で歩んでいくという他人との比較にはこだわらない発想も重要です。

昨年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」は大きな元気を日本国民に与えてくれました。政治経済ともに閉塞感の漂う現在の日本にとって、将来への希望をつなぐドラマであったといえるでしょう。福山雅治が演じた坂本龍馬の生き方は、今でこそ尊敬を受けていますが、幕末の当時にはいかがなものだったでしょうか?

土佐藩を脱藩してまで新しいオリジナルな人生を模索し、士農工商を基礎とした長年続いた武家社会を打破する突破口を築いた坂本龍馬の生き方には、当時は賛否両論がうずまいていたのではないでしょうか。今はあらゆるビジネスパーソンが自らの生き方に大いに悩む時代かもしれませんが、自らを信じ、企業の中でオリジナルな“デキる”社員を目指して、常に前を向いて走り続けてほしいと考えます。

現役ヘッドハンターが指南する“デキる社員”はここが違う–完–

このシリーズは今回で終わりますが、次のシリーズは4月から実際に“デキる”社会人として活躍されている各界の方との対談を通じて“デキる”社員像をまた違った視点から探ってきたいと考えております。乞うご期待下さい!


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