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現役ヘッドハンターが指南する“デキる社員”はここが違う 【佐藤文男】 [2011.02.16]

“デキる社員”はここが違うケーススタディ(4)-職場のムードが沈滞している場合


現役ヘッドハンターが指南する“デキる社員”はここが違う(10)
佐藤文男 さとうふみお
佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役

今回の“デキる”社員のケース・スタディは職場のムードが沈滞している場合の対応に関して考察していきましょう。職場のムードが沈滞していると会社に行く元気も薄れてしまい、いくら自分だけが前向きに頑張ろうとしても職場全体、すなわちチーム全体の元気がないようでは、エネルギーを奪われてしまうものです。 

■職場のムードが沈滞している場合

今回のケース・スタディでは30代前半の中堅社員でチームリーダーである課長と社員との間に位置する立場で、どうこの問題に向き合うべきかに関して考えていきたいと思います。

基本的に職場すなわちチームのムードが沈滞している場合は、チームリーダーである課長にまずは責任があります。しかしながら、目の前の仕事に追われてしまい課(チーム全体)を見る余裕が課長にない場合には、課長の下に位置する係長や主任といった立場の者が課(チーム)のムードを良い方向に持っていくべく率先して動くべきなのです。

最近の職場に目を向けてみますと、中間管理職である課長(チームリーダー)は10年、20年前と比べて課(チーム)全体を見て職場のムードを高めていくまでの余裕がなくなってきている傾向にあります。もしも、あなたの職場のムードが良くない時に、自分の責任ではない、職場のムードなんか気にしてはいられないと他人行儀を決め込むのではなく、当事者意識を持って解決に向けて動きましょう。それは職場(チーム)の他のメンバーのためだけでなく、あなた自身の人間的な成長にもつながるわけです。

Jさんは、大手機械メーカーの営業マンで、現在31歳の中堅社員です。Jさんは普段国内出張が多く、職場(課)にいてデスクワークをすることは定例会議以外あまりないのですが、最近デスクワークをしていると課の雰囲気に元気がなくなってきていることに気がつきました。
以前のように談笑も少なくなり、何となく暗いムードが漂ってきています。

Jさんは自分が担当しているクライアント企業の売り上げさえ上がっていれば問題はないと、最初は割り切って考えていたのですが、課全体としての売り上げもこの半年間落ちてきているようです。課長は自分自身が抱える売り上げのノルマに追われていて、メンバーにまで目を配る余裕がない状態です。

さて、Jさんは課長と社員のはざ間にいる立場として、どういう動きをすればよいでしょうか?

不況の影響もあって売り上げが伸び悩み、Jさんの課のように余裕がない状態に陥っている課は、読者の皆さんの周囲にも少なからず存在しているのではないでしょうか。特に、営業の場合は、課として売り上げ目標を達成できたとしても、課のメンバーの中には精神的に追い詰められていて精神疾患の一歩手前という方が存在しているかもしれません。

Jさんとしては、課長に余裕がないわけですから、自らが課長であったらと想定して課のムードを良い方向に変えていくことを考えて行動に移す必要があります。それでは、どのようなステップで行動すればよいでしょうか?

<第1ステップ>
課長に課のムードアップのための企画を提案

まず重要なことは、沈滞しているムードの責任者でもある課長に対して責任を問うのではなく、コミュニケーション不足であれば例えば課のメンバー全員でブレーンストーミングをする会議の場を持つとか、あるいは課の飲み会や食事会を企画するとか、課の沈滞ムードの原因を自分なりに考えて企画を課長に提案してみましょう。

沈滞原因には単なるコミュニケーション不足だけでなく、一人のチームメンバーの存在(行動)や発言が問題になっている場合も考えられるでしょうし、あるいは課長に原因がある場合もあるでしょう。

メンバーに原因がある場合には、そのメンバーに対する対応を課長と対応を協議するべきでしょうし、もしも課長自身に問題がある場合には、メンバー全員と個別に話をして課長自身に“気づき”をもたらすきっかけ作りを練ることが重要です。要は、課のため、ひいては会社のためでもあるという当事者意識を忘れずに、勇気を持って主体的に行動することが重要なのです。

<第2ステップ>
行動を起こしたら効果を検証し継続することが大切

実際に、課の沈滞ムードを一掃するべく行動に移してみたら、次はその効果の検証をすることが大切です。コミュニケーション不足で飲み会を実施しても一過性の効果しか出ないのであれば、定期的に実施をするとか、もしも課のメンバーに問題があるのであれば課長から注意を促してもらって、それでも本人の改善がない場合は再度課長から話をしてもらうという具合に、行動は単発ではなく継続して行うことが大切です。

すなわち、継続して効果を検証しながら課の沈滞ムードを吹き飛ばすべく行動していると、徐々に課の同僚も巻き込むことができて、課の雰囲気は改善されていくことでしょう。

最近は不況の影響もあって、ギスギスした職場が増えてきているように聞きます。会社に勤務して成果(実績)を上げて、キャリアにつなげることはとても大切ですが、自分が所属する課(チーム)のムードが沈滞しているようであれば、他人事とはせずに、Jさんのような中堅社員であれば当事者意識を持って原因を考え、課長に提案して改善に努めることは、あなた自身の将来のマネジメント業務に大きくプラスになることでしょう。


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