jin-jour(ジンジュール) |人材育成、リーダーシップ、モチベーション、メンタルヘルス対策など 人事の視点から、働く人と会社の関係を元気にする情報を発信

ログイン
MENU

メニュー

×

現役ヘッドハンターが指南する“デキる社員”はここが違う 【佐藤文男】 [2010.11.24]

“デキる社員”を普段の態度から分析する


現役ヘッドハンターが指南する“デキる社員”はここが違う(4)
佐藤文男 さとうふみお
佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役

今回は、“デキる”社員の普段の「態度」という切り口から解説します。“デキる”社員に共通する「態度」には以下の3点が挙げられます。

“デキる”社員に共通する「態度」の特性
(1)謙虚な態度>>
(2)仕事に対して“やらされている”感覚を持たない姿勢>>
(3)人の話を聴く>>

それでは各々に関して解説をしていきたいと思います。

(1)謙虚な態度

“デキる”社員は基本的に謙虚であり素直です。仕事においても取引先のみならず職場の同僚に対しても謙虚な姿勢で普段から接しているものです。私は人材コンサルタント(ヘッドハンター)として、約13年間さまざまな人とお会いしてきましたが、成功しているビジネスパーソンは、他人に対して、まず謙虚であり、いくらポジション(地位)が高くても上から人を見下すような態度は取らず、常に低姿勢であるといえます。

ヘッドハントの候補者とお会いした際に、私に対して、わざわざ時間を割いてやっているような態度で接する高飛車な候補者に対しては、私としても積極的にフォローしたいという思いがわきませんし、かつ、そうした態度で接してくる候補者で“デキる”社員はまず存在しないというのが私の経験論です。

かつて、このヘッドハンティングの世界に入ったばかりのころ、私はAさんとお会いしました。高慢な態度で第一印象が非常に悪かったのですが、過去の実務経験が求められていたジョブスペック(求人内容)にきちんと適合していたので、Aさんをクライアント(顧客企業)に紹介をしたところ、面接は順調に進んでオファー(内定)まで出た段階で、実はAさんが取得していたはずの米国の大学でのMBAは経歴詐称であったという事実が判明し、その話はご破算になってしまいました。その人の実務経験を重視するよりも、人間性や態度にもう少し慮るべきでした。このことは今でも忘れることはできませんし、私の教訓になっています。

(2)仕事に対して“やらされている”感覚を持たない姿勢

“デキる”社員のみならず、あらゆるビジネスパーソンにとって企業(組織)に勤務している以上、上から自分の関心とは関係なく、さまざまな仕事が降ってくるのは仕方がありませんし、急な人事異動で自分の思いとは裏腹に部署を変わっていかざるを得ないのが“宿命”ともいえます。問題は、“デキる”社員は上から与えられた仕事を仕方なくこなすという姿勢ではなく、常に与えられた仕事に前向きに立ち向かっていく姿勢を持っているということです。

デキる社員に共通する態度・姿勢

この点が、例えば1年間がかりのプロジェクトを任された場合に、仕方なくこなしているBさんと正直言って乗り気はしなくても前向きに取り組んでいるCさんとでは、1年後には大きな差となって出てきてしまいます。単なる結果(実績)だけでなく、1年間を通じて得られる実務能力(スキル)においても、CさんのほうがBさんよりも得られる内容がはるかに充実しているはずです。振り返ってみれば新入社員のころにはあらゆる仕事に全力でぶつかっていった態度(姿勢)は大切な原点です。特に20代から30代にかけてのキャリアの伸び盛りの時期には、与えられた仕事そのものに対して最初から不平不満や愚痴を言うのではなく、まずは素直に受け止めて、いかに結果(実績)を出すかを考える前向きな姿勢が重要となります。そうした仕事を“やらされている”感覚を持たない態度の積み重ねが、30代後半にもなると、都内を走る山手線と京浜東北線が、東京駅からしばらくは並走していても途中から大きく分かれていくように、大きくビジネスパーソンとしての人生はプラスの方向に転化していくことでしょう。例えば、単にコピーをとるという極めてシンプルな作業であっても、いかに効率的で、かつ、きれいにとるかを考えるだけで仕事を“やらされている”感覚は消えていくはずです。

(3)人の話を聴く

“デキる”社員は人の話を聴いて、その内容をきちんと理解してコミュニケーションに努めています。ここで言う「聴く」は単に「聞く」のではありません。もちろん聞き流すことも時には必要でしょうが、要は相手の言いたい内容をきちんと把握するということです。

実は、この要素に関しては私自身が弱いところでもあり、日々気をつけている点でもありますが、ヘッドハンターの経験からしても優秀な人材、すなわち“デキる”社員は人の話を丁寧に聴くことができるといえましょう。この人の話を聴けるかどうかが、なぜ重要かと言うと、マネジメント能力にも大きくかかわってくるからです。ひたすらしゃべり続けて部下の話を聴かない管理職が、たまに見受けられますが、こうしたしゃべり過ぎの管理職は必ずマネジメントで壁にぶつかります。そして、こうした管理職ほどよく部下を酷評するものなのです。

結果的に、しゃべり過ぎの管理職は、一般的に出世はなかなか望めませんが、部下の悪口を言う前に、まず部下の話を聴いてコミュニケーションをとるように努めることが肝要でしょう。もしも、あなたの上司が、人の話を聴かないタイプであれば反面教師として、あなた自身が他人の話を聴くことに普段から注力しましょう。将来、専門性をベースにマネジメントとして出世していくためにも、この態度はとても重要なのです。

かつて聞いた話ですが、株式上場を前にしたある有望な企業のトップが、残念なことに自分の主張ばかりをしゃべり過ぎるワンマン社長で、部下からの重要な指摘をまったく聴かずにいたために、結果的に上場を逃してしまったそうです。このように、役職が上になればなるほど、人の話を聴き、その内容をきちんと理解してコミュニケーションをしていくことが求められます。リーダーシップはそうした中で成立します。人の話も聞かず、持論を展開して周囲を従わせることをリーダーシップと勘違いしているケースがあることには、注意したいものです。


労務管理、人事評価、ハラスメント対応など充実のコース!

労務行政eラーニング 詳しくはこちら

禁無断転載
▲ ページの先頭に戻る

ログイン

×

人事・労務に役立つ商品・サービス検索

  • カテゴリとジャンルから検索

検索

注目商品ランキング 新着商品