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これからの日本企業の生きる道【前川孝雄】
増永寛之さん(株式会社ライブレボリューション 代表取締役社長 )
[2011.09.09]

すぐに使えるスキルより、変化に対応する力―採用で社内風土を一新(3/3)~ライブレボリューション増永社長インタビュー~


人づくり、組織づくりの達人に聞く これからの日本企業の生きる道(21)
採用で社内風土を一新(3)[まとめ]

株式会社FeelWorks代表取締役 前川孝雄

ライブレボリューション 増永寛之社長編

2回にわたり、ライブレボリューション社長、増永寛之さんインタビューをお送りしてきました。採用から日本企業の雇用に関する考え方までうかがってきましたが、第1話まとめとなる今回は、実際に、同社の採用方針が、どういった効果をもたらすかを、前川孝雄氏が解説します。

■すぐに使えるスキルより、変化に対応する力

私は人材育成や組織活性化のコンサルティングを手掛け、これまでさまざまな企業の人づくりや組織づくりを見てきました。その中で近年、強く感じていることがあります。それは、「社員に会社への忠誠心を持ってもらうこと」が難しくなってきているということです。

近年、専門性を持った人材は以前にもまして重宝されるようになっています。特にIT分野では、知識やスキルを持った少数の人が企業経営に大きな影響をもたらすようになっており、需給バランスを見れば明らかに“売り手市場”。プロフェッショナル人材は転職や独立が容易で、企業への忠誠心が薄くなりがちなのです。

技術革新のスピードが速い今の時代において、経営者が即戦力を求め、「経験と知識のある人を採用したい」と考えるのは自然なことでしょう。ところが、増永社長は「中途による即戦力採用」を行わず、「学ぶ力がある人材を新卒で採用し、新しい技術が必要になったら、その人たちに学んでもらえばよい」とおっしゃっています。

これは、従来の常識から見れば非常に斬新に映るでしょう。しかし、忠誠心が薄く組織に定着しない人材は、中長期的に見れば重要な役割を担わせることができないというデメリットがあります。それよりも、最も重要な「価値観」を共有し、企業にコミットしている新卒の人材を活かして変化に常に対応していくという考え方は、「本来あるべき正しい組織の作り方」だと言えるのではないでしょうか。

ハーバード大学のジョン・P・コッター教授は、松下幸之助翁の人生からリーダーシップ開発を論じた『幸之助論』(2008年、ダイヤモンド社)のエピローグで、以下のように述べています。

「これから先数十年の成功譚は、五歳から二五歳まで学業を修め、その学歴を四〇年後の退職まで利用するような人に関する物語ではなくなるだろう。勝利を収める人は、生涯を通じて成長しようとする意欲と能力のある人だろう」

知識やスキルは、あっという間に陳腐化するものでもあります。最先端といわれていたものが翌日には“過去の遺物”になってしまう時代において、技術のある人材を採用したからといって安心できるわけではありません。

組織にとって重要なのは、変化する世の中に常に対応していくことです。それもできるだけ早く、柔軟に。変化に対応する力が優れていない組織は、成長はおろか、生き残ることも難しいでしょう。このように考えれば、「すぐに使えるスキルのある人材」より、「変化に対応する力のある人材」を採用し育成することが、企業が生き残る道だと言えるのではないでしょうか。

増永寛之さんProfile
株式会社ライブレボリューション代表取締役社長
1974年生まれ。奈良県出身。1999年に早稲田大学大学院商学研究科を修了し、大和証券株式会社入社。2000年前後に盛り上がりを見せた渋谷“ビットバレー”に刺激を受け、2000年7月末に同社を退社。同年8月に株式会社ライブレボリューションを設立。スマートフォン・モバイル広告代理店事業を中心に同社を急成長させている。著書に『プレジデントビジョン 起業への情熱』『プレジデントビジョン 成功の方程式』(いずれもアーク出版)、『宇宙一愛される経営』(総合法令出版)、『仕事頭がよくなるアウトプット勉強法』(サンマーク出版)、『Twitter就活』(ダイヤモンド社)などがある。


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