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これからの日本企業の生きる道【前川孝雄】
中里良一さん(有限会社中里スプリング製作所社長 )
[2011.08.11]

非常識な発想が時代を変える:これからの日本企業の生きる道(17)


人づくり、組織づくりの達人に聞く これからの日本企業の生きる道(17)
社員に夢を用意する経営戦略(2)

株式会社FeelWorks代表取締役 前川孝雄

中里スプリング製作所 中里良一 社長編

一見あり得ない施策ばかりを行う「中里スプリング製作所」。嫌な取引先は断る、プライベートの夢を会社で語る・・・。こういった施策には、中里社長の会社・社員への想いが込められているのです。一本筋の通った、非常識な発想。変わっていける企業の神髄をうかがいました。

社員に夢を用意する経営戦略(2)
非常識な発想が時代を変える

——全員がお互いの夢を語り合い、踏み込んだアドバイスをし合うわけですね。職場の同僚同士が表面的な仕事のやりとりに留まらず、互いに教え学び合うという大家族的なつながりが生まれる施策だと思います。

大家族主義がよいのは、60代の社員が語り部となり、自分が18歳のときにどんな思いで働いていたかを今の18歳の若手社員に伝えてくれることです。私は、ベテラン社員には「語り部になってほしい」と伝えています。年長者のアドバイスは若手にとって貴重な体験になりますし、年長者は自分が組織の中で果たすべき役割を感じることでやる気を出してくれるんです。

私は、どうすれば一人ひとりの良い部分をもっと輝かせられるかを考え、社員に役割を与えることを大切にしています。リーダーは、社員に対して「あなたは何を期待されているのか」「何をすべきなのか」を明確に示し、一人ひとりの“居場所”をはっきりさせなくてはなりません。もしも自分が果たすべき役割がわからなければ、社員は仕事にやりがいを感じることができないでしょう。

——深くお聞きすれば、それぞれが組織づくりの本質を突く打ち手であることが理解できます。しかし、中里さんが打ったさまざまな施策には、「突拍子もないアイデアだ」という声もあったのではないかと思います。ご自身の信じた道を進む原動力はどこから生まれているのでしょうか?

世の中の“常識”を作っているのは多数派です。しかし歴史上、時代に変化をもたらしてきたのは、その時代の少数派による“非常識”な考え方だったといえるでしょう。周囲と同じことをしていては、時代の変化についていくことはできません。まず、そのことを頭にいれておくべきです。

もう一つ大切なのは、失敗を楽しむ感覚を持つことでしょう。多くの人は、ビジネスにおいてロスが発生することを嫌います。しかし、失敗を恐れず、そこから学ぶことこそ大事です。例えば会社を経営していて10万円の債権が回収できなかったときに、「少額だし、回収に時間をかけるのがもったいないから」などと言い訳して逃げてはいけません。回収のために、全力で努力すべきなのです。そういった経験を積んでおけば、多額の債券回収でつまずくことはありません。

大きな成果を出すには小さなことで成果を出す訓練を積むしかありませんし、大きな決断は小さな決断をコツコツと積み重ねていった先にしかないんですよ。

中里良一さん
有限会社中里スプリング製作所代表取締役
1952年群馬県生まれ。1974年に立正大学経営学部経営学科を卒業し、東京の商社に入社。主に新規取引先の開拓を行う営業を担当。1976年、父親が経営していた中里スプリング製作所に入社。33歳で代表取締役に就任。「日本一楽しい町工場」を目指したユニークな経営手法がメディアで注目を集める。『不況に負けない「すごい会社」』(新講社)、『楽しい会社を作りましょう~夢を共有できる仕事場の作り方~』(SMBCコンサルティング)、『21世紀、平成時代を生きる若者へ!~ユメ年表を作ろう!~』(文芸社)などの著書がある。


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