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これからの日本企業の生きる道【前川孝雄】
中里良一さん(有限会社中里スプリング製作所社長 )
[2011.07.27]

ご褒美は「嫌いな企業との取引を打ち切る権利」:これからの日本企業の生きる道(13)


人づくり、組織づくりの達人に聞く これからの日本企業の生きる道(13)
多様な基準で社員を評価する①

株式会社FeelWorks代表取締役 前川孝雄

中里スプリング製作所 中里良一 社長編

「嫌いな企業との取引を打ち切る権利」は、中里スプリングの特徴的な制度です。この制度の背景には、社長のどのような思い、ねらいが込められているのでしょうか。

多様な基準で社員を評価する(1)
ご褒美は「嫌いな企業との取引を打ち切る権利」

——「日本一楽しい町工場」を目指す経営について詳しく聞かせてください。具体的にどのような施策を行っていらっしゃいますか?

損得ではなく社員の「好き嫌い」を尊重し、楽しく働ける会社にすることを目指して、いくつかの制度を設けています。特徴的なのは、私が多様な基準で社員を評価することと、1番の評価を受けた社員がご褒美として「嫌いな企業との取引を打ち切る権利」または「社内の設備や材料を使って好きなものを作れる権利」をもらえることです。

私が社員を評価する基準は、決して売上や利益ではありません。しかも、その時々で変わります。「挨拶の声が大きくて元気をくれた人ベスト10」「お客様の評判がいい人ベスト10」「ユニホームの着こなしがきまっている人ベスト10」といった具合で、2年間で、全社員に何らかの「1番」をつけるようにしているんです。

私は、評価基準には遊び心があったほうがいいと思っています。評価基準を硬直化させると、社員が「社長に良く思われたいから」と基準に合わせて行動するようになってしまいますし、同じ人ばかり評価することになりかねません。それに、様々な評価基準を設けると、経営者として「この人を1番にするには何で評価すればいいかな」と長所を探す楽しみにもなるんですよ。

「嫌いな企業との取引を打ち切る権利」は、実際に幾度も行使されています。当社では社員がそれぞれ複数の担当企業を持ち、受注から生産まで一貫して対応する体制にしているのですが、中にはあからさまに「仕事を出してやっている」というような態度をとるなど、嫌な気持ちにさせられる会社もあるものです。私は、社員が“下請け根性”に染まって仕事を嫌いになるくらいなら、そんな会社との取引をやめたほうがいいと思ったんです。一般に「お客様は神様」と言いますし、お客様が大切であることは言うまでもありません。しかし、当社では「神様」は社員がそれぞれの価値観で選ぶものだと考えています。

社内には社員が「好きなものを作れる権利」を行使して作った作品もたくさん並んでいます。このご褒美には、社員が好きなものを作るために頑張って新しいことに挑戦し、その過程で腕を磨けるというメリットもあるんです。

「好きなものを作れる権利」を行使して作った作品

中里良一さん
有限会社中里スプリング製作所代表取締役
1952年群馬県生まれ。1974年に立正大学経営学部経営学科を卒業し、東京の商社に入社。主に新規取引先の開拓を行う営業を担当。1976年、父親が経営していた中里スプリング製作所に入社。33歳で代表取締役に就任。「日本一楽しい町工場」を目指したユニークな経営手法がメディアで注目を集める。『不況に負けない「すごい会社」』(新講社)、『楽しい会社を作りましょう~夢を共有できる仕事場の作り方~』(SMBCコンサルティング)、『21世紀、平成時代を生きる若者へ!~ユメ年表を作ろう!~』(文芸社)などの著書がある。


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