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これからの日本企業の生きる道【前川孝雄】
中里良一さん(有限会社中里スプリング製作所社長 )
[2011.07.13]

「好き嫌い」で仕事を見る:これからの日本企業の生きる道(10)


人づくり、組織づくりの達人に聞く これからの日本企業の生きる道(10)
“気持ちの豊かさ”をトッピングするマネジメントのために①

株式会社FeelWorks代表取締役 前川孝雄

中里スプリング製作所 中里良一 社長編

第2回目のゲストは、中里スプリング製作所社長の中里良一さんです。社員へのご褒美制度として「嫌いな企業との取引を打ち切る権利」を導入するなど、型破りな経営手法で知られる中里さんに、「これからの日本企業の生きる道」をうかがいます。

“気持ちの豊かさ”をトッピングするマネジメントのために(1)
「好き嫌い」で仕事を見る

——最初に、中里社長が現在の日本の企業社会をどのように見ていらっしゃるかをお聞かせください。

日本には、働く人が少しずつ仕事を嫌いになってしまう仕組みがあるように思います。ビジネスにおいては右肩上がりの成長を追うのが当然だと考えられ、働く人々は売り上げや利益を追求すること、常に損得を考えることを求められます。実際、「成果を上げなければ後がない」という状況に追い込まれている方は少なくないでしょう。こうした状況では、仕事を嫌いになってしまうのも不思議ではありません。私は、皆が損得ばかり考え、仕事を嫌いになっていることが現代社会の問題点だと思います。

そもそも、「前年比10%の利益アップ」を目指すことに、一体、何の意味があるのでしょうか? 多くの企業では、徹底的に無駄を省いて利益を生み出そうとします。しかし本来、利益とは「あまり」です。私は「あまり」を出すために社員に無理をさせること、会社をギスギスした空気にしてしまうことが正しいとは思いません。

当社では、利益のことを「会社存続費」と呼んでいるんです。まとまった設備投資が必要なら、社員が一丸となって「会社存続費倍増計画」を実施する。大きな設備投資が不要なら、「会社存続費半減計画」をやってもいい。「会社を存続させるためにいくら必要か」と考え、その分をきちんと稼ぐという発想ですね。

私は、損得よりずっと大事なのは「好き嫌い」だと考え、「日本一楽しい町工場」を目指して経営しています。世の中には、「仕事で好き嫌いを言うようではダメだ」という意見もありますよね。しかし、人は自分が好きなものであれば頑張れますし、人に負けたくないという気持ちが自然に生まれるものでもあります。楽しく働き、仕事が好きになれば、どんな人でもその分野で「やり手」「切れ者」と呼ばれるようになれるんです。

特に中小零細企業の場合、大手企業のように待遇だけで社員に満足してもらうことはできません。だからこそ、給料に加えて「仕事が好きだ」「仕事が楽しい」といった“気持ちの豊かさ”をトッピングするマネジメントが求められると思います。

中里良一さん
有限会社中里スプリング製作所代表取締役
1952年群馬県生まれ。1974年に立正大学経営学部経営学科を卒業し、東京の商社に入社。主に新規取引先の開拓を行う営業を担当。1976年、父親が経営していた中里スプリングに入社。33歳で代表取締役に就任。「日本一楽しい町工場」を目指したユニークな経営手法がメディアで注目を集める。『不況に負けない「すごい会社」』(新講社)、『楽しい会社を作りましょう~夢を共有できる仕事場の作り方~』(SMBCコンサルティング)、『21世紀、平成時代を生きる若者へ!~ユメ年表を作ろう!~』(文芸社)などの著書がある。


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