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これからの日本企業の生きる道【前川孝雄】
中井政嗣さん(お好み焼き「千房」代表取締役社長)
[2011.06.17]

【まとめ】厳しさにあふれる職場で、困難を自ら乗り越える:これからの日本企業の生きる道(9)


人づくり、組織づくりの達人に聞く これからの日本企業の生きる道(9)
組織づくり、人づくりに求められるリーダー像③

株式会社FeelWorks代表取締役 前川孝雄

お好み焼き「千房」中井政嗣 社長編

これからの組織、人づくりでますます重要になるのが、リーダーの在り方。親の借金や病気に苦しむ社員にも手を差し伸べ、信じ続ける「千房」中井政嗣社長のインタビューを通して、前川孝雄氏が、普遍的に通用する現場のリーダーの条件を考えます。

【まとめ】組織づくり、人づくりに求められるリーダー像
~厳しさにあふれる職場で、困難を自ら乗り越える~

中井さんのお話を伺う中で強く感じたのは、従業員の人生を預かる覚悟です。

親の借金や病気に苦しむ社員にも手を差し伸べ、信じ続ける姿勢には、人の心を揺さぶる力があります。このような姿勢をぶれずに保ち続けられるのは、中井さんが創業経営者として「時間」と「空間」を長く、広い視野で見通していらっしゃるからでしょう。たとえば、短期的に考えるなら、病に倒れた社員のポストを守り給与を払い続けることは「無駄」と判断するのが合理的に思えるかもしれません。しかし長期的には、中井さんの行動は社員のロイヤルティを高めるという点で非常に大きな意味を持ちます。また、その効果が当の社員のみならず周囲にまで及び、組織全体に「安心して働ける会社だ」という意識を行き渡らせているのです。将来不安が蔓延する現代ですから、この意義は非常に大きい。目先の業績にばかり目を奪われがちな経営者やリーダーは、組織に閉塞感が漂っている今の時代にこそ、中井さんの姿勢に学ぶべきだと思います。

また、中井さんは社員に家族のような親愛の情を示す一方、「親しくすることとなれ合いとはまったく別のもの」とはっきり主張されます。厳しさにあふれる職場で、困難を自ら乗り越えることでこそ成長があるのだともおっしゃいます。

私が代表を務めるFeelWorksでも、困難を乗り越えることによる成長を重視し、プログラムを開発・提供しています。例えばリーダー育成のためのゼミでは、仕事における挫折や失敗に向き合って内省を繰り返す、苦しいプロセスを続けてもらうのです。挫折や失敗を単なるアクシデントで終わらせず、生きた知恵へと昇華させることこそが、働く大人の“成長”と言えます。

人を育てるには、困難から安易に逃げられない環境を作ること、壁にぶつかったときは経営者など支援者が手を下すのではなく、本人が自らそれを乗り越えるための支援を惜しまないことが重要です。

組織のメンバー一人ひとりが壁を乗り越え成長していくために、支援の要となるのはやはり現場のリーダーでしょう。この点、中井さんのおっしゃる「成長する過程は階段のようなもので、壁に当たることの意味を教えるのがリーダーの役割」というお話に学ばなくてはなりません。メンバーを後方から見守りながら、メンバー自身が「壁にぶつかっていること」や「少し頑張れば乗り越えられそうなこと」「乗り越えて成長できたこと」を自覚できるよう、コミュニケーションを取り続ける——新しい時代に対応できる人材が不足する現在、そんな、「人を育てられるリーダー」を育成することが必要です。

お好み焼き「千房」中井社長編 完

 


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