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これからの日本企業の生きる道【前川孝雄】
中井政嗣さん(お好み焼き「千房」代表取締役社長)
[2011.06.01]

仕事の意義を従業員に語り、プライドを持つよう伝える:これからの日本企業の生きる道(4)


人づくり、組織づくりの達人に聞く これからの日本企業の生きる道(4)
組織づくりと人づくりの要とは?①

株式会社FeelWorks代表取締役 前川孝雄

お好み焼き「千房」
中井政嗣 社長編

これからの日本企業において、組織づくり、人育てが大切であることは言うまでもありません。そのために必要なことは何なのでしょうか。今日から3日間連続で、「組織づくりと人づくりの要」を、“千房”中井社長インタビューを通して考えます。

■組織作りと人作りの要とは?①

~仕事の意義を従業員に語り、プライドを持つよう伝える~

——日本の企業社会には、長らく閉塞感が漂っていると感じます。このような状況下、企業と組織のあるべき姿を考えるうえで重要なポイントはどこにあるのでしょうか。

一人ひとりが仕事に誇りを持つことが大切です。例えば千房の場合、お客さまに楽しんでいただくことが重要なのはいうまでもありませんが、それと同じくらい従業員が楽しむことを大事にしています。私たちは、お客さまにただ料理を出しているだけではありません。私は外食産業の使命は「明日への活力」を再生産する場を提供することだと考えています。お客さまに活力を与えるには、従業員が活力にみなぎっていなくてはいけませんから、楽しく働ける明るい職場を作ることが欠かせないのです。

私はもともと、お好み焼きを食べるのは好きでしたが、仕事としてお好み焼き屋をやりたかったわけではありません。ですから、「きっと、お好み焼き屋で働く従業員は私よりもっと嫌だと感じるだろうな」と思っていました。だからこそ、従業員が誇りを持って働ける格好良いお店、格好良い会社を作ろうと考えてやってきました。

——従業員が仕事に誇りを持てるようにするには、経営者やリーダーは何をすべきでしょうか。

その仕事の意義を従業員に語り、プライドを持つよう伝えることです。私は例年、ある信用組合で新入社員研修の講演を行っていました。そこは、かつて私に無担保で3000万円を融資してくれた信用組合です。

「私は昔、銀行でまったく相手にされず、この信用組合の小切手を切りながら『いつか都市銀行の小切手で支払いをするぞ、今に見ていろ』と自分を奮い立たせていました。みなさんも、もしかすると都市銀行に入りたかったのではないですか? しかしどの銀行でも口座を開けるようになった今、私はこの信用組合の小切手を切ることを誇りに思っています。銀行は土地や建物を担保に融資しますが、信用組合は『人』にお金を貸しているんです。きちんと『人』を見て融資するのは、本来の金融機関の在り方といえます。情のこもった、すばらしい仕事なんですよ」

——こんな話をしていたんです。

実は千房が軌道に乗ったころ、この信用組合の理事長から「中井君は幸せだな」と言われて、ぽろっと「しょせんお好み焼き屋ですから」と答えてしまったことがあったんです。そうしたら、理事長は血相を変えて怒りました。「みんながお前の相手をしてくれるのは、千房の社長をしているからこそなんだ。仕事に誇りを持て、それがあっての中井君なんだぞ」、と。今、私はいろいろなところから講演を依頼され、「仕事にプライドを持ちましょう」というメッセージを伝えていますが、この信用組合では自分からお願いしてお話をさせてもらっていたのです。

中井政嗣 Profile
千房株式会社代表取締役社長
1945年奈良県生まれ。1961年に中学を卒業し、乾物屋に丁稚奉公。義兄のレストランで修業した後、1973年に大阪ミナミ千日前にお好み焼専門店「千房」を開店。独自の感性で大阪の味を国内外に広め、現在はフランチャイズを含め64店舗を展開している。1986年、40歳にして高等学校を卒業。人材育成の手腕に定評があり、自身の体験を踏まえた独特の持論で社会教育家としても注目を集め、全国各地で講演を行っている。著書に『できるやんか!』(潮出版)がある。


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