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プロが語る 成果を上げる社員の条件【社長編】佐藤文男
株式会社バルス高島郁夫社長編
[2011.10.28]

上海の新卒採用者は「世界のどこで働くのでも構わない」と言う。日本の若いビジネスパーソンも、積極的に手を挙げて海外に飛び出してほしい ~プロが語る 成果を上げる社員の条件【社長編】-株式会社バルス 高島


プロが語る 成果を上げる社員の条件【社長編】-バルス高島郁夫に聞く(3/3)

高島郁夫さん
株式会社バルス 代表取締役社長)

インタビュアー:佐藤文男(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)
文:千葉はるか(パンクロ)

各界のリーディングカンパニーを率いる経営者が、ご自身の体験談も踏まえて「“デキる社員”にはどんな思考、行動様式が求められるのか」を語る本連載。今シリーズでは、Francfranc(フランフラン)やBALS TOKYO(バルス トウキョウ)などのインテリア・雑貨店を展開し、急成長を遂げてきた、株式会社バルス代表取締役社長の高島郁夫さんをゲストにお招きしました。
同社は、2010年11月より商品開発部門などを香港に移管するなど、独自のグローバル展開を進めていることでも知られます。最終回となる今回は、積極的な海外進出の理由と、若手ビジネスパーソンへのエールを語っていただきました。

■活動の拠点を香港に移し、「日本人はうかうかしていられない」と痛感

——2003年に香港に初出店され、2010年には調達や商品開発部門も香港に移されました。また、中国をはじめインドや東南アジアでも生産拠点の開拓を進めるなど、グローバル化を加速しています。海外進出決断の背景や、海外に進出されて感じたことを教えてください。

高島郁夫さん(株式会社バルス 代表取締役社長)

「外資系企業になろう」「海外に出よう」と思ったわけではなく、「グローバルにブランディングしたい、海外にも店を展開していきたい」と考えた時、日本にこだわるという選択がなかったというだけのことです。つまり、私が描いているバルスの将来像からブレイクダウンしていった結果が、主要部門の海外移転やグローバルな生産拠点開拓につながった、ということ。現在はアジアが中心ですが、いずれは欧米にも進出したいと思っています。

現在は私自身も活動の拠点を香港に移し、1カ月のうち4分の3ほどを海外で過ごしています。日本と海外で最も異なると感じるのは、海外のオフィスが圧倒的に静かなことですね。日本では社内でみんなおしゃべりしながら仕事をしていますが、外国人は仕事への集中力があり、パフォーマンスも非常に高いんです。ランチなどの時間は別として、無駄なおしゃべりをせず、就業時間中は黙々と仕事をして、定時にはぱっと会社を出て行きます。

香港では香港大学の卒業生も何人か採用しています。香港大学は東京大学よりランキングが上の大学ですし、現地採用スタッフは非常に優秀なんです。その上、日本から社員を転勤させるのと比べて人件費は3分の1で済みます。こうした状況を目の当たりにしていると、「日本人はうかうかしていられないな」と感じますね。

——高島社長ご自身は、海外進出されるに当たって、語学など何か壁を感じられたことはなかったのでしょうか?

私は、英語は全然できなかったんですよ。海外進出するからといって集中的に勉強したということもありませんでしたし、実際のところ、今もそんなに得意なわけではありません。でも、海外に出てビジネスをしているうちに何となく分かるようになりましたし、特に困ったり壁を感じたりしたということはありません。

重要なのは目先の語学スキルなどではなく、イメージを持つことだと思います。私は、社員にもよく明確なイメージを描くように言っているんです。例えば、ブランドを担当しているマネージャーは、そのブランドをどうしていきたいか、しっかりとしたイメージを持っていないと成功しないんです。感覚的なものだけでなく、具体的な事業規模、店舗をどう展開していくか、商品の調達方法などのイメージを確立させておかなくてはなりません。同様に、海外進出も、具体的なイメージなくして成功はおぼつかないでしょう。私は、グローバル化したバルスの具体的なイメージを持てたからこそ、香港に行きました。

どんな仕事でも、やりたいことを具体的にイメージする力が大切です。ゴールイメージを強く意識できなければ、何事も達成できないんです。さらに言えば、イメージは、実現するかどうかを前提に範囲を狭めて考えるべきではありません。物事は、なるようになるのではなく、「なるようにする」もの。特にチームや組織を率いる人は、「思い描くイメージの大きさがチームや組織の成長を決定付けるのだ」ということを意識しておく必要があるでしょう。

■上海の新卒採用者は「世界のどこで働くのでも構わない」と言う。日本の若いビジネスパーソンも、積極的に手を挙げて海外に飛び出してほしい

——最後に、20〜30代の若手ビジネスパーソンに向けてメッセージをお願いします。

私は1980年代、バブル真っ盛りに青春時代を過ごしました。当時は虚飾の時代であったとも言えますが、次々に新しいカルチャーが生み出され、人々は前を向いて闊歩していたんです。

佐藤文男さん(佐藤人材・サーチ株式会社)

日本は現在も工業製品などで高い技術力を誇っていますし、文化的にもアジアの中ではまだまだ先端を行っています。しかし、日本中が閉塞感に覆われていて、「このままではアジア諸国に抜かれてしまう」という危機感が漂っていますよね。実際、今の上海や香港には非常に勢いがあります。例えば、ほんのここ数年の間にアジアの女性たちはぐっとおしゃれになりました。一方の日本はといえばファストファッションブームで、安いものばかりがもてはやされ、新たなカルチャーが生まれにくくなってしまっています。あのエネルギッシュだった時代の勢いはありません。私は、このままでは本当にアジアの中で日本が負けてしまうのではないかと危惧しています。

上海で新卒採用した若手は、全員が「世界のどこで働くのでも構わない」と言います。一方、これだけ世の中がグローバル化しているにも関わらず、日本の若者は「海外に行きたい」という人がまだまだ少ないのが現状です。若いビジネスパーソンには、アジア諸国の若手に負けないよう、積極的に手を挙げて海外に飛び出し、日本を元気にしていってほしいと思っています。

Profile 高島郁夫(タカシマ フミオ)さん 株式会社バルス 代表取締役社長
1956年福井県生まれ。関西大学経済学部卒業。1990年に株式会社バルスを設立。2002年、BALS HONGKONG LIMITEDを設立。2005年に東証二部へ株式上場。2006年に東証一部へ株式を指定替え。2010年にBM CHINA CO, LTD.設立。現在は、2012年に20周年を迎えるFrancfrancを中心に、BALS TOKYO、WTW、About a girlなどを国内外150店舗以上展開している。趣味はトライアスロンとサーフィン。著書に『フランフランを経営しながら考えたこと』(経済界)、『遊ばない社員はいらない』(ダイヤモンド社)がある。

佐藤文男 profile 佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役
一橋大学法学部を卒業後、総合商社、外資系証券会社、メーカーといった異業種においてキャリアを積み1997年に人材サーチ(ヘッドハンティング)ビジネスへ。2003年に佐藤人材・サーチを設立。
著書は共著1冊を含め転職に関する本を12冊出版。 主な著書に『40歳からの転職術」(日経BP社)、『ヘッドハンティング・バイブル』『転職後、いい仕事ができる人の条件』(共に経済界刊)。今年3月に『転職のバイブル2012年版』を経済界より出版。
佐藤人材・サーチ ホームページ: http://www.sato-jinzai.com/


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