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プロが語る 成果を上げる社員の条件【社長編】佐藤文男
株式会社バルス高島郁夫社長編
[2011.10.26]

何事も、報われるまでやり続ける。報われないのは、努力が足りないだけ ~プロが語る 成果を上げる社員の条件【社長編】-株式会社バルス 高島郁夫社長に聞く(1)


プロが語る 成果を上げる社員の条件【社長編(2)】-バルス高島郁夫に聞く(1/3)

高島郁夫さん
株式会社バルス 代表取締役社長)

インタビュアー:佐藤文男(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)
文:千葉はるか(パンクロ)

各界のリーディングカンパニーを率いる経営者にご登場いただき、ご自身の体験談も踏まえ、“デキる社員”にはどんな思考、行動様式が求められるのかに迫る本連載。
第2シリーズのゲストは、株式会社バルス代表取締役社長の高島郁夫さんです。Francfranc(フランフラン)やBALS TOKYO(バルス トウキョウ)などのインテリア・雑貨店を国内外150店舗以上展開し、住空間における「文化的で感性豊かなライフスタイル」を提案することで急成長を遂げてきた同社。まず今回は、知られざるバルス設立の経緯についてお聞きしました。

■新規事業担当として立ち上げから携わるも当初3年間は赤字。会社からは「潰すか自分で買い取るか、どちらかにしろ」と勧告が…

——最初に、バルスを設立するに至った経緯を教えてください。

大学を卒業した後は23歳で地方の家具メーカーに就職し、しばらくは大阪や東京で営業マン時代を過ごしていました。その後、勤務先の会社が新規事業として小売りを手掛ける子会社を作ることになり、新規事業担当として会社の立ち上げから携わることになったんです。

当初3年間は赤字で、会社からは「潰すか、買い取るか、どちらかにしろ」などと言われていました。それでも4年目、5年目と続けるうちに黒字化できたので、「会社を買い取れという話はまだ有効だろう」と思ってMBO(経営者による企業買収)に踏み切ったんです。34歳の時でした。

当初は起業したいとは思っていませんでしたし、新規事業担当になったのもたまたまのことで、自分から手を挙げたわけではありません。

高島郁夫さん(株式会社バルス 代表取締役社長)

——独立後は、勤務先の子会社として経営していた時とは全く異なるご苦労があったのではないかと思います。

そうですね。親会社の下で経営していた頃は、ほとんど“社長の仕事”とは言えませんでした。資金繰りの苦労を知らない社長は、本当の意味での社長ではないでしょう。結局、独立してから本当の意味で経営者になったのだと思います。

MBOした時点で考えていたのは、「いずれはバルスを上場しよう」ということです。これは、上場そのものを目標にしたわけではなく、上場しなければ資金繰りが厳しいだろうと思ったからです。経営の手段として上場は必須だという判断でした。

これまで、資金繰りで「大きな試練だ」と感じたことが3度くらいはありましたし、会社の存続という観点で言えば、資金繰りのことは常に気に掛けています。会社経営というと、マーケティングだブランディングだという話になりがちですが、経営者としては資金繰りに注意を払うべきだと思いますし、私としては「事業をずっとやってきて苦労したこと」と言うと、半分以上が資金繰りの話だったように感じます。

しかし企業を経営していれば、右肩上がりに成長している時ですら細かな波はあるもので、悩みや苦しみ、スランプは付き物です。私は、苦しいことがあっても、それを一つずつ克服していけばいいだけだと思っています。

2010年1月期、バルスは上場来初の減収減益でした。しかし、今は混沌とした時代です。特に小売り業界では安売りばかりが注目を集め、商品のデザインや付加価値について語る人がいません。私はその頃、「このような状況では、いたずらに手を打つよりもむしろ先のことを考えることが大事だ」と考えていました。社員には「どうせヒマだから残業しないで、有休を取って遊びに行け」「新規出店もしないし、下手な商品開発もしなくていい」と言っていたんです。すると、売り上げこそ減ったものの、在庫も20億円近く減少し、実質無借金経営になりました。

20年間会社を経営してきて初めての減収でしたが、企業経営とは損益計算書のみに表れるものではありません。ムダなぜい肉を落とし、企業体質が筋肉質になれたことは結果的に良かったと考えています。

■何事も、報われるまでやり続けることが大切。報われないとすれば、それは努力が足りないだけ

——独立後は家具のみにとらわれず、独自のインテリアの世界を作っておられます。インテリアに関してはどのように勉強されたのでしょうか?

私自身は、デザインの学校を出たわけでも、特別な勉強をしたわけでもありません。最初はインテリアについて何も分かりませんでしたから、とにかく海外の店を見て歩き、参考にさせてもらいました。そうやって知見を広げることで、徐々にバルスのオリジナリティが生まれてきたのだと思います。

これは何事にも言えることですが、最初はうまくできなくても、何度も繰り返すうちにふっとできるようになる瞬間があるものなんです。

高島郁夫さんと佐藤文男さん(佐藤人材・サーチ株式会社)

もともと得意なことかどうなのかは、関係ありません。大事なのは、「どれだけ好きか」でしょう。例えば、私は男性誌、女性誌を問わず雑誌をよく読みますし、海外から帰国するときは空港で海外の雑誌を買い込み、機内でチェックしています。デパートや流行のレストラン、海外のスーパーなどの店舗を見るのも好きです。ヨーロッパならここ、アメリカならここというように、定点観測している店がたくさんあるんです。また、例年12月にはマイアミのアートフェアに出かけて、コンテンポラリーアートに触れています。こうした環境にずっと身を置いているうちに、世界のトレンドが自然と分かるようになってきました。

何事も、報われるまでやり続けることが大切です。報われないとすれば、それは努力が足りないだけでしょう。もし努力という言葉に抵抗があるなら、トレーニングだと思って楽しんでやればいいと思います。

Profile 高島郁夫(タカシマ フミオ)さん 株式会社バルス 代表取締役社長
1956年福井県生まれ。関西大学経済学部卒業。1990年に株式会社バルスを設立。2002年、BALS HONGKONG LIMITEDを設立。2005年に東証二部へ株式上場。2006年に東証一部へ株式を指定替え。2010年にBM CHINA CO, LTD.設立。現在は、2012年に20周年を迎えるFrancfrancを中心に、BALS TOKYO、WTW、About a girlなどを国内外150店舗以上展開している。趣味はトライアスロンとサーフィン。著書に『フランフランを経営しながら考えたこと』(経済界)、『遊ばない社員はいらない』(ダイヤモンド社)がある。

profile 佐藤文男 佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役
一橋大学法学部を卒業後、総合商社、外資系証券会社、メーカーといった異業種においてキャリアを積み1997年に人材サーチ(ヘッドハンティング)ビジネスへ。2003年に佐藤人材・サーチを設立。
著書は共著1冊を含め転職に関する本を12冊出版。 主な著書に『40歳からの転職術」(日経BP社)、『ヘッドハンティング・バイブル』『転職後、いい仕事ができる人の条件』(共に経済界刊)。今年3月に『転職のバイブル2012年版』を経済界より出版。
佐藤人材・サーチ ホームページ: http://www.sato-jinzai.com/


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