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プロが語る 成果を上げる社員の条件【佐藤文男】
SAS Institute Japan 林 敏さん編
[2011.05.18]

SAS Institute Japan 林 敏さんが語る“デキる社員”の条件~人を成長させる要素の70%を占めるのは、研修ではなく「経験」(2/3)


各分野のプロが語る 成果を上げる社員の条件(17)

林 敏さん

(SAS Institute Japan株式会社 執行役員 人事総務本部長)

インタビュアー:佐藤文男(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)
文:千葉はるか(パンクロ)

各分野で活躍されている10人の方にご登場いただき、“デキる社員”にはどんな思考、行動様式が求められるのかを解き明かす本シリーズ。第6回のゲスト、SAS Institute Japan株式会社 執行役員 人事総務本部長の林 敏さんにとって、キャリア観の根本にあったのは、「会社」ではなく「仕事」を中心に考えることでした。

「働きがいのある会社ナンバーワン」の日本子会社の人事総務の責任者として、「ぜひ日本でも実現しよう」と思う

―人事として多様な経験を積みながら、転職するごとにより業務の幅を拡げてこられたわけですね。SAS Institute Japanには、どのような思いを持って入社されたのでしょうか。

林 敏さん(SAS Institute Japan株式会社 執行役員 人事総務本部長)

米国で35年前に創業した分析ソフトのリーディングカンパニーであるSAS社は、人事の分野でも非常に有名な企業です。Great Place to Work Institute(GPTW)が毎年発表し、『Fortune』誌に掲載される「THE 100 BEST Companies to Work For(働きがいのある会社ベスト100)」ではコンスタントに上位にランキングされており、2010年、2011年には2年連続でアメリカナンバーワンに選ばれました。

GPTWは20年以上にわたって「働きがいのある会社」に関する研究を行い、実際に職場で働く従業員からの評価を反映する手法を用いて世界40カ国以上で同様の調査を行っています。この調査で「働きがいのある会社ナンバーワン」ということは、人事に関わる施策においてナンバーワンの企業であると言い換えてもいいのではないかと思います。その日本子会社である当社から人事総務の責任者としてオファーを受け、「ぜひ日本でも実現しよう」と思いました。

SAS ジャパンに入社してからは、人事制度はもちろん、社員が働く環境もより充実させていきたいと考え、本社オフィスの六本木ヒルズへの移転プロジェクトや、さまざまな社員のニーズに対応した手厚いカフェテリアプランの導入などを手がけました。今後も、これまでの経験を活かして会社に価値を提供し、SAS ジャパンをその看板に負けないすばらしい会社にできるよう、しっかり結果を出していきたいと思っています。

キャリアについて「会社」ではなく「仕事」を中心に考えてきた

― 一貫して人事の仕事を柱にキャリアを積んでいらっしゃいますが、キャリア形成やそれに伴う自己成長について、どのように考えているかを教えてください。


私は、キャリアを「会社」ではなく「仕事」を中心に考えてきました。新卒で日系企業に入社してからというもの、複数の会社で経験を積んできましたが、仕事を変えようと思ったことはありません。逆に、在籍している会社に自分がチャレンジすべき仕事が見つからないと感じれば、社外に目を向けて仕事を見つけてきました。さまざまな環境で仕事をし、経験を積んでいくことで自らが成長できるということを考え、実践してきました。

佐藤文男さん(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)

いくら本を読んで知識をつけたところで、実務の現場では机上の勉強とはまったく異なるシチュエーションがたくさんあるものです。何事も、経験してみなければ分かりませんので「若い時の経験は、お金を払ってでも積むべき」という考え方は正しいと思います。

SASジャパンの人材育成の考え方においても同様で、当社は研修に非常に力を入れていますが、それでも、人の成長において研修が果たす役割は10%程度でしょう。そのほかに自らを振り返り、周囲から360度評価を受けて「気づき」を成長に生かすというようなプログラムもありますが、その成果はおそらく全体の効果の20%ほど。人を成長させる要素の70%を占めるのはやはり「経験」だと思います。

新しい仕事にチャレンジする、プロジェクトに参加する、異なる仕事・より深い仕事を体験する……人材育成においては、こうした「経験」こそを重視すべきだと思っています。

profile 林 敏さん(SAS Institute Japan株式会社 執行役員 人事総務本部長)
1985年、東京都立大学(現 首都大学東京)を卒業し日系の商社に入社。1988年、外資系保険会社に転じ人事を担当。給与・報酬制度の運用から、グループ企業を横断する人事制度の改定など多数のプロジェクトを経験する。1998年に外資系IT企業に人事部長として入社。CFOに就任して人事のみならず法務や経理部門も束ね、2004年にはLBOを手掛ける。2006年、日系大手証券会社に転職し、M&Aやグローバル人事など戦略人事を担う。2008年、「働きがいのある会社」として知られる米SAS Institute社の日本法人SAS Institute Japanに入社し、執行役員に就任。人事のプロフェッショナルとして人事制度の拡充や社内環境のさらなる改善などにその手腕を発揮している。

profile 佐藤文男(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)
一橋大学法学部を卒業後、総合商社、外資系証券会社、メーカーといった異業種においてキャリアを積み1997年に人材サーチ(ヘッドハンティング)ビジネスへ。2003年に佐藤人材・サーチを設立。
著書は共著1冊を含め転職に関する本を12冊出版。 主な著書に『40歳からの転職術」(日経BP社)、『ヘッドハンティング・バイブル』『転職後、いい仕事ができる人の条件』(共に経済界刊)。今年3月に『転職のバイブル2012年版』を経済界より出版。
佐藤人材・サーチ ホームページ: http://www.sato-jinzai.com/


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