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プロが語る 成果を上げる社員の条件【佐藤文男】
日本NCR社長兼CEO 三ッ森隆司さん編
[2011.04.28]

日本NCR社長兼CEO 三ッ森隆司さんが語る“デキる社員”の条件~すべてを見通すことは不可能。“やってみよう”とまず一歩踏み出してみる (3/3)


各分野のプロが語る 成果を上げる社員の条件(12)

三ッ森隆司さん(3)

(日本NCR株式会社 代表取締役社長兼CEO)

インタビュアー:佐藤文男(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)
文:千葉はるか(パンクロ)

各分野で活躍されている10人の方にご登場いただき、キャリア遍歴や仕事観、失敗談や苦労話までくまなくお聞きすることで、“デキる社員”にはどんな思考、行動様式が求められるのかに迫る本シリーズ。第4回のゲストは、日本NCR代表取締役兼CEOの三ッ森隆司さんです。
どのようにして社員たちの一体感を生むか――経営者としての厳しい試練を経て、ご自身のスタンスも大きく変わったという三ッ森さん。最終回となる今回は、マネジメント上の心構え、リーダーとしてのあり方を語っていただきました。

すべてのファクターを見通すことは不可能。「やってみよう」とまず一歩踏み出し、もしダメだったらすぐに変える

三ッ森隆司さん(日本NCR株式会社 代表取締役社長兼CEO)

どのような場面であれ、何らかの判断をくだす際、前提となるすべてのファクターを見通すことは不可能です。場合によっては、ごく一部のファクターしか見えていない状態で判断を求められる場合もあります。もちろん、そういった場面ではそれまで培ってきた経験やセンスが活かされるものですが、言葉を選ばず言えば、最終的には「思い込み」しかないと思うんです。ですから私は、「やってみよう」とまず一歩踏み出してみる、もしやってみてダメだったらすぐに変える、というやり方をすることが少なくありません。

これは、マネジメント上は難易度の高い方法だと思います。場合によっては、「トップの判断がぶれている」という批判を招くこともあるかもしれません。しかし、ビジネスにはリスクをとってやってみることこそ大事な場面があるのです。

しかし、この姿勢を貫くためにはリーダーとして意識しておかなければならないポイントがあります。それは、部下が失敗したときに許すことです。もっと言えば、最初に「チャレンジした結果、失敗してもかまわない」ということを伝えることが大切だと思っています。もちろんなかには「してはいけない失敗」もありますし、何でも簡単に許すということではありませんが、リーダーが「とにかくやってみろ」と背中を押しておいて失敗したときに責めるようなまねをすれば、誰も新しいことにチャレンジしなくなってしまいます。

仕事とは、リスクをとってチャレンジし、達成していくというプロセスの繰り返し

―最後に、“できる社員”を目指す若手ビジネスパーソンにメッセージをお願いします。

仕事とは、リスクをとってチャレンジし、達成していくというプロセスの繰り返しだと思います。リスクをとらなければ、リターンは得られません。これは、若手社員でも社長でも同じこと。担っている責任の重さによって、仕事の意味が変わるわけではありません。

ですから私は、すべてのビジネスパーソンが責任を持って自分が「これだ」と思うことに挑戦し、リスクをとって、体を張って達成していくことこそ大切だと考えています。若手ビジネスパーソンには、ぜひ、変化を恐れずチャレンジする姿勢を持ち続けてほしいですね。

もちろん、チャレンジするにはそれなりの実力が必要です。実力が追いついていなければ、壁にぶつかったときにすぐ壊れてしまうものでもあります。それでも、若いうちは恐れず何度でも体当たりすることが大切です。失敗し、打ち砕かれることで自分の実力を知り、またチャレンジする。その繰り返しの中で、成長のステップを上がっていくことができるのだと思います。

佐藤文男さん(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)

そもそも人間は、常に限界に挑戦し続けることで成長するものです。たとえば筋力トレーニングをする場合、「10キログラムのバーベルをなんとか10回持ち上げられる」という人は、気が向いたときにトレーニングしているだけでは、決して11回持ち上げられるようにはなりません。毎日10回繰り返し、11回に挑戦することで、初めて11回持ち上げられるようになります。そして、限界に挑戦し続け、11回持ち上げられるようになったときの達成感や喜びは非常に大きなものです。

限界だと思うときほど、目標を高く持って挑戦し続けるべき

これは、仕事でも同じことが言えます。成長したいと望むのであれば、限界だと思うときほど目標を高く持って挑戦し続けるべきだと思いますし、それによってできなかったことができるようになったとき、人は喜びを感じることができます。成長とは、本質的に人間にとってうれしいものなんですね。そして、その達成感を一人ひとりが積み重ねていくことで、組織が成長し、会社も成長していくことができます。会社の成長は、社員一人ひとりに新たな挑戦の機会を生み、さらにビジネスパーソンとして達成感を味わえるチャンスが増えていく――そんな循環が生まれることが、個人にとっても企業にとっても幸せな姿なのだということを、ぜひ心に留めておいてください。

profile  三ッ森隆司(日本NCR株式会社 代表取締役社長兼CEO)
1959年生まれ。1983年に一橋大学経済学部を卒業し、アーサーアンダーセン(現アクセンチュア)入社。入社3年目に米アーサーアンダーセンへ赴任し2年半の米国勤務を経験。1991年に電通国際システム設立に参画し、システム・コンサルティング部部長を務める。1997年にコンパック・コンピュータに転じ、経営企画本部長、コンサルティング本部本部長などを歴任。1998年、コンピュータ・アソシエイツ(CA、現CAテクノロジーズ)グローバル・プロフェッショナル・サービス日本担当シニア・バイス・プレジデント就任。翌年、39歳でCA代表取締役社長に。2006年、日本NCRへ入社し代表取締役副社長兼流通システム本部長。2007年より現職。米NCRコーポレーション日本韓国地域統括バイスプレジデントも兼務し、流通業や金融機関をはじめとするさまざまな日本企業に、ビジネスの変革をサポートする製品やソリューションをグローバルな観点から提供している。

profile 佐藤文男(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)
一橋大学法学部を卒業後、総合商社、外資系証券会社、メーカーといった異業種においてキャリアを積み1997年に人材サーチ(ヘッドハンティング)ビジネスへ。2003年に佐藤人材・サーチを設立。
著書は共著1冊を含め転職に関する本を12冊出版。 主な著書に『40歳からの転職術」(日経BP社)、『ヘッドハンティング・バイブル』『転職後、いい仕事ができる人の条件』(共に経済界刊)。今年3月に『転職のバイブル2012年版』を経済界より出版。
佐藤人材・サーチ ホームページ: http://www.sato-jinzai.com/


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