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プロが語る 成果を上げる社員の条件【佐藤文男】
ベネッセコーポレーション 秋元博英さん編
[2011.04.12]

ベネッセコーポレーション 秋元博英さんが語る“デキる社員”の条件~「どうしたら面白い企画になるか」は教えてもらうものではない、自分で考えるもの(1/3)


各分野のプロが語る 成果を上げる社員の条件(4)

秋元博英さん(株式会社ベネッセコーポレーション)

インタビュアー:佐藤文男(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)
文:千葉はるか(パンクロ)

第2回のゲストは株式会社ベネッセコーポレーションの秋元博英さんです。ビジネスパーソンのキャリア形成のスタイルは人によってさまざまですが、秋元さんは大学生の時に福武書店(現ベネッセコーポレーション)でアルバイトを経験し、大学卒業後に同社に入社して、今日まで同社一筋でキャリアを積み上げてきました。そんな秋元さんですが、いつも順風満帆だったわけではありません。仕事を通じての気づきや学び、挫折、そしてマネジメントのポイントに至るまで余すところなく語っていただきました。3回連載でお届けします。

秋元博英氏

―新卒で福武書店(現ベネッセコーポレーション)に入社した経緯を教えてください。

大学1年生のころから、福武書店のコールセンターでアルバイトしていたんです。お客さまからの新規入会や退会、サービス等についての問い合わせを受ける仕事でした。たまたま「大学の近くで働ける」という理由でアルバイトを始めたのが、当社との“縁”の始まりなんです。

もっとも、当時は卒業後に福武書店に就職するつもりはなかったので、他のメーカー、金融、サービス業などさまざまな業種の企業を受けていました。ところが別の会社から内定を得た後、大学4年生の8月になって、たまたま新聞で福武書店の新卒社員募集広告を目にしたんです。そこで「受けてみようかな」と思いました。最終的に社を決めたのは、やはりコールセンター業務経験の影響が大きかったと思います。お客さまとのお話は、短いものは5分程度で終わりますが、長い場合は1時間以上かかることもあります。そういったコミュニケーションの中で、お客さまからの会社への期待を肌で感じ、「これだけ期待をかけてもらえる会社なら働いてみたい」という気持ちが生まれたのだと思います。

―新卒入社された後は、どのような仕事をされていましたか? 新人時代に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

最初に配属されたのは中学生向けの通信教育「進研ゼミ」の編集セクションで、教材編集の仕事でした。「進研ゼミ」ブランドでは『チャレンジ』というテキストをメインにした年間学習プログラムを提供しています。『チャレンジ』は当社のコア商品の一つで、その編集を任されました。

いまでもよく覚えているのは、配属後に最初に「特集記事」を任されたときのことです。何日もかけて頑張って企画書を書いて、編集長に持っていったんですね。そうしたら、ほんの1、2分見ただけで、一言「つまらないからボツ、以上。」と言われてしまったんです。これは、強烈でした。

最初は、「もっと丁寧にフィードバックしてくれればいいのに。なんて不親切なんだ」と腹が立ちました。でも冷静になってみると、なぜつまらないのか、どうすればいいのかは、上司が教えるべきことではないんですね。「どうしたら面白い企画になるのか」を考えることこそ私に与えられた仕事なのだと気づきました。いま思うと、これが仕事の厳しさを身をもって感じた最初の体験でしたね。

そうはいっても、新人ですから自分1人ではどうしていいか分かりません。そこで、周囲の先輩に質問しながら企画を練り直しました。この過程で、いろいろな人に意見を聞き、協力を得て仕事を進めるということを学んだように思います。

秋元博英氏

―これまでのお仕事を振り返って、ご自身にとって転機となった経験を教えてください。

入社8年目に、新規ビジネス開発部門にプロジェクトリーダーとして配属されたことですね。結論から言うと、ビジネスの立ち上げに失敗してしまったのです。

編集からセールスプロモーションの仕事を経て、新規開発部門に異動したのは2000年のことでした。それまで進研ゼミは紙の教材を展開していましたが、時代の流れで、当社もインターネットを使った学習モデルを作ろうということになったんです。私の過ちは、「紙媒体で培ってきた編集スキルを応用すれば何とかなるだろう」と考え、インターネットのことをよく知らないまま仕事を進めてしまったことです。システムを開発するパートナー企業の方は、きっと「こいつは何も分かっていないな」と思っていたでしょう。当然、ビジネスがうまくいくはずもなく、1年で撤退を余儀なくされました。

この失敗を経験するまで、私は「自分は仕事ができる」と勘違いしていたんです。しかし、どんな会社にもいえることだと思いますが、“その会社でのメイン事業”は、先人たちが知恵と時間をかけて作ったプラットフォームの上に成り立っています。そこで成果が出たとしても必ずしも、自分の力ではないかもしれない。新規事業を任されて初めてそのことに気づき、自分が世の中にまったく通用しないことを痛感しました。

秋元博英氏、佐藤文男氏

profile 秋元博英
株式会社ベネッセコーポレーション コンプライアンス本部 環境活動推進室長/コンプライアンス本部長室長
株式会社ベネッセホールディングス J-SOXプロジェクトマネージャー
1967年生まれ。東京理科大学理学部化学科在学中、福武書店(現ベネッセコーポレーション)にアルバイトとして入社し、コールセンター業務を経験。卒業後に正社員となり、中学生向けの通信教育部門「進研ゼミ中学講座企画編集セクション」に配属される。セールスプロモーション部門、新規開発部門を経て2002年より小学生向け通信教育部門で編集長を務める。2005年に同部門「小学講座事業部中学年ユニット」ユニットマネージャー、2006年に同部門「小学講座事業部商品開発部」部長。2008年、編集業務をサポートする事業基盤室の室長に配属される。2009年に「商品安全審査センター」部門センター長となり、グループ全体のJ-SOXプロジェクトも兼任。2010年より現職。

profile 佐藤文男(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)
一橋大学法学部を卒業後、総合商社、外資系証券会社、メーカーといった異業種においてキャリアを積み1997年に人材サーチ(ヘッドハンティング)ビジネスへ。2003年に佐藤人材・サーチを設立。
著書は共著1冊を含め転職に関する本を12冊出版。 主な著書に『40歳からの転職術」(日経BP社)、『ヘッドハンティング・バイブル』『転職後、いい仕事ができる人の条件』(共に経済界刊)。今年3月に『転職のバイブル2012年版』を経済界より出版。
佐藤人材・サーチ ホームページ: http://www.sato-jinzai.com/


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