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プロが語る 成果を上げる社員の条件【佐藤文男】
勝間和代さん編
[2011.04.07]

勝間和代さんが語る“デキる社員”の条件~部下の特性をきちんと踏まえたうえで伸ばし方を考える(3/3)


各分野のプロが語る 成果を上げる社員の条件(3)

勝間和代さん(経済評論家)

インタビュアー:佐藤文男(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)
文:千葉はるか(パンクロ)

勝間和代さんのインタビュー第3回(最終回)は、30代以降のビジネスパーソンに対するマネジメントの基本と、オン(仕事)とオフ(仕事以外)の過ごし方のアドバイスです。勝間さんは、「オフの時間にしっかりインプットすることによって仕事の効率がアップする」といいます。仕事重視のビジネスパーソンにとっては、ついつい見過ごされがちなオフですが、オフの時間の使い方にこそ、“デキる”社員の秘訣が隠されていそうです。

部下の特性をきちんと踏まえたうえで伸ばし方を考える

—30代になると、部下を持って組織をマネジメントする立場になる人も少なくありません。人材育成に関するお考えを聞かせてください。

私自身のことを振り返ると、部下を持つようになった最初のころは、「自分と似たタイプの人は育つのに、自分と異なるタイプの人がまったく育たない」ということがありました。そこで気付いたのは、「どういう仕事を任せれば伸びるか、どう説明すればやる気を出すかは、一人ひとり異なる」ということ。部下を育成するには、違いをきちんと踏まえたうえで伸ばし方を考えなければならないものだと思います。

もちろん、人材育成の基本的スキルを身に付けることも必要でしょう。例えば、コーチングの基本を押さえておくだけでも、部下を育成するシーンで大きな違いが出てくるはずです。

また、私は自分よりも年次が上の方を部下に持つこともたくさんありました。近年は日本企業でも年上の部下を持つことが珍しくなくなっていますが、私は、年上の方をマネジメントするうえで一番大事なのは相手に敬意を払うことだと考えていました。

勝間和代氏

当たり前のことですが、職務上たまたま上司と部下という関係になったとしても、それはあくまで仕事上の役割分担です。私のほうが人間的に優れているということではないのですから、相手を見下すような言動は慎むべきでしょう。そのうえで、仕事できちんと自分の実力を示し、「この上司の指示は的確だ」「アドバイスに従うと良い仕事ができる」と信頼してもらうことが大切なのだと思います。

最悪なのは「態度が悪いうえに上司としての実力がない」というパターンですね。基本的に、敬意を持って相手に接することができて、高い能力を持っていれば、そう問題は起きないものだと思います。

勝間和代氏

35歳までに自分の進む方向を見定める。独立自営もその選択肢の一つに

—若手ビジネスパーソンが、長期的な視点でキャリア形成に関して考えておくべきことがあればアドバイスをお願いします。

30代半ばが分岐点になると考え、35歳までには自分の進む方向を見定めるべきです。もちろん、「こんなことがしたい」「この人みたいになりたい」といった漠然とした方向性でもかまいませんし、それが複数あってもいいと思います。仕事をしていく中で、本当にやりたいことは自然に絞り込まれてくるでしょう。

私自身のことを振り返ると、20代のころから仲間と集まってビジネスモデルを考えるといったことはよくやっていましたし、友人と「会社を作ろう」という話をすることも少なくありませんでした。勤務先に骨を埋めるつもりはなく、起業については常に考えていました。みなさんにも、将来、自営業を目指すことも選択肢に入れておくことを勧めたいですね。

佐藤文男氏

ただし、マネジメントの経験がまったくない方が独立するのは難しいと思います。私は、27歳のころに「ムギ畑」というワーキングマザーとその予備軍の人たちのコミュニティサイトを運営し始めたことで、非営利団体とはいえマネジメントやマーケティング、広告宣伝を経験することができました。起業を見据える場合は、仕事の傍らでこうした“疑似独立体験”を積むなどして、最低限のマネジメント力を付けておくことも必要です。

オフの時間をしっかり確保することが仕事をするうえでも重要

—「できる社員」を目指すビジネスパーソンは、時間の使い方についてどのような点に注意すべきでしょうか?

仕事に関しては、私自身は、まず10年後、5年後、1年後に何をしているかといったビジョンがあって、そのビジョンに対して月間のスケジュールと目標値があり、さらに週間のスケジュールが決まる……というように予定を立てています。1週間が始まるタイミングで、その週のスケジュールはだいたい頭に入っていて、だれに会うか、何を話すか、準備すべきことなどを把握していますね。ですから、朝になってその日の時間の使い方を考えるということはありません。もっと前から、予定はすべて決まっているのです。

スケジュール管理が大切なのは、オフの時間をしっかり確保することが仕事をするうえでも重要だからです。

クリエイティビティは知識や経験から生まれるものですが、時間が有限である以上、自分一人が直接的に身に付けられる知識や経験の量には限りがあります。ですから、他人と知識や経験を交換し合う「遊び」の場は大切なのです。

勝間和代氏

例えば、1人で映画を観たり、本を読んだりするのは間接的に他人の知識を得ることになりますし、人と会ったりツイッターを使ったりして、たわいのない話をすることも同様です。仕事をアウトプットの時間とすれば、本を読んだり人と会ったりするオフタイムはアウトプットに備えたインプットの時間ということもできます。私は、仕事を1日6~7時間に収めてオフの時間をしっかり確保するようにしています。

私がみなさんにお勧めしているのは、一度「会社や取引先以外の人に、1カ月で何人会っているか」を数えてみることです。おそらく「5人くらい」という方が多いのではないかと思いますが、それを50人くらいに増やして、意識的にインプットを充実させてください。飲み会に参加するのでも、セミナーを聞きにいくのでもいいと思います。オフの時間にしっかりインプットすることによって仕事の効率がアップするという好循環が生まれます。

インプットしたことは、なるべく手帳に書き留めたりブログにまとめたりしておくといいですね。書くという行為は、自分自身に語りかけることですから、考えたことや感じたことが記憶に残りやすいのです。特にブログは、読者がいることによって“三日坊主”を防ぐ効果が期待できるので、ぜひ活用してみてください(了)。

[衣裳協力]
ペルソナ(マリナ リナルディ ジャパン)TEL:03-3478-5475
グロッセ(グロッセ・ジャパン)TEL:03-3500-5868
アキラオーサキエレガンス(ブティックオーサキ インターナショナル)TEL:03-3486-8681

profile 勝間和代(経済評論家)
1968年東京生まれ。早稲田大学ファイナンスMBA、慶応大学商学部卒業。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得し、大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン、チェース銀行、マッキンゼー、JPモルガン証券を経て独立。2005年には『ウォール・ストリート・ジャーナル』で「世界の最も注目すべき女性50人」に選出された。現在は株式会社監査と分析代表取締役、内閣府男女共同参画会議議員、中央大学ビジネススクール客員教授を務め、少子化問題、若者の雇用問題、ワークライフバランス、ITを活用した個人の生産性向上などの幅広い分野で発言が注目されている。著作の累計発行部数は400万部を超えており、近著に『高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人』(小学館)、『恋愛経済学』(扶桑社)などがある。

profile 佐藤文男氏(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)
一橋大学法学部を卒業後、総合商社、外資系証券会社、メーカーといった異業種においてキャリアを積み1997年に人材サーチ(ヘッドハンティング)ビジネスへ。2003年に佐藤人材・サーチを設立。
著書は共著1冊を含め転職に関する本を12冊出版。 主な著書に『40歳からの転職術」(日経BP社)、『ヘッドハンティング・バイブル』『転職後、いい仕事ができる人の条件』(共に経済界刊)。今年3月に『転職のバイブル2012年版』を経済界より出版。
佐藤人材・サーチ ホームページ: http://www.sato-jinzai.com/


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