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プロが語る 成果を上げる社員の条件【佐藤文男】
勝間和代さん編
[2011.04.06]

勝間和代さんが語る“デキる社員”の条件~複数の強みを持つこととそれを組み合わせて仕事をすることを意識すべき(2/3)


各分野のプロが語る 成果を上げる社員の条件(2)

勝間和代さん(経済評論家)

インタビュアー:佐藤文男(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)
文:千葉はるか(パンクロ)

勝間和代さんのインタビュー第2回は、ビジネスパーソンの仕事とキャリアについてです。勝間さんいわく「クリエイティブな仕事をしていくための柱の1つは、「何をしないか」を決めること」だそうです。ほかにも記事の中にはヒントになるフレーズが満載です。

複数の強みを持つこととそれを組み合わせて仕事をすることを意識すべき

—「できる社員」としてキャリアを重ねていくには、自分で仕事を創り出す力が必要になってくるのではないかと思います。クリエイティビティを身に付けるには、どんなことを意識しておくべきでしょうか?

クリエイティビティというと、多くの方は「だれも思いつかないようなすごいアイデアを生みだせること」や「突拍子もないことを考えられること」だと誤解しがちです。しかし実は、「平凡なものを2つ組み合わせる」だけで、クリエイティブな仕事は十分に可能です。

勝間和代氏

例えば私は、監査法人に勤めていたころに金融システムなどの監査を担当していましたが、これはほかの公認会計士の方には敷居の高いクリエイティブな仕事だったと思います。こうした仕事を獲得できたのは、新人時代に「IT」と「金融」という異分野の仕事に積極的に取り組んだ経験があったからです。金融システムが複雑化していく中で、金融機関の監査業務においてITを理解している人材が必要になったとき、それまでの経験が生きました。このように、クリエイティブな仕事を目指すなら、複数の強みを持つこととそれを組み合わせて仕事をすることを意識すべきだと思います。

ただし、いろいろなことに手を広げすぎないように注意が必要です。クリエイティブな仕事をしていくための柱の1つは、「何をしないか」を決めること。私の例でいえば、一般的な公認会計士が行う会計の法定監査はほとんどやったことがありませんでした。これは、「会計監査ができる人はたくさんいるのだから、私がそこに時間を割く必要はない」という考えがあったからです。私は、あらゆることをオールマイティにできるようになる必要はないと思っています。大事なのは、「選択と集中」。自分の能力を効率的に活かせる道を考え、選択したものをうまく組み合わせていくことが大切です。

勝間和代氏

自分とは違う文化や価値観に触れることが、新たな気付きを生む

—ビジネスの世界はグローバル化が進んでいます。キャリア形成において、若手ビジネスパーソンが海外経験を積むことについてはどうお考えですか。

若いうちに海外にいくことは非常にいい経験になると思います。

人は、異文化に触れてそれを受け容れることで成長するものです。例えば、アメリカには良い意味でも悪い意味でも人を突き放す文化があります。仕事も自分から取りに行かなければ与えられません。これは日本人からすれば不親切に見えるかもしれませんが、見方を変えれば日本が過保護だということもできます。そして、このような「自分とは違う文化や価値観」に触れることが、新たな気付きを生むのです。若手ビジネスパーソンは、海外で経験を積むチャンスがあるならどんどんつかみにいくべきです。

佐藤文男氏

若いうちに配属にこだわりすぎない。それによって目の前の仕事に力を注げないのは、もったいない

—20代のビジネスパーソンから、よく「配属先が自分の希望と異なる」「上司と合わない」といった悩みを聞くことがあります。職場に対する不満を感じた場合、どう対処すべきだと思いますか?

配属については、若いうちにこだわりすぎないほうがいいのではないかと思います。どんな仕事も、言われたことをきちんとこなせるようになるだけで1年はかかるものです。先に「健全な疑いを持つ力をつけましょう」というお話をしましたが、業務の改善案が出せるようになるには、さらにもう1~2年の経験が必要でしょう。

そもそも、20代で見えているビジネスの世界は狭いもの。自分の視野の範囲でやりたいことを決めてしまって、目の前の仕事に力を注げないのは、もったいない話だと思います。

勝間和代氏

上司との人間関係は、私自身も悩んだ経験があります。そのときは、まず「自分だけが上司と合わないのか、その上司の下で組織のメンバーは成長しているのか」を冷静に考えました。私だけが上司と合わないのであれば、改善すべき点は自分にあるはずですし、もし部下が1人も成長できていないなら上司を変えたほうがいいということになるからです。

上司に問題があると判断した場合は、状況を改善するための打ち手を探してみたほうがいいと思います。例えば、他部署に対して自分を引き抜いてもらえるように掛け合うのも1つの方法でしょう。もしパワハラやセクハラがあるなら、社内のホットラインや人事部に相談するという手もあります。やれることは何かあるはずですから、あきらめずに動いてみることです。

もっとも、上司を選ぶことはできませんし、人間関係で悩んで身体を壊してしまう方もいますから、我慢せずに会社を辞めることがあってもいいと思いますよ。心身の健康より大事なものはありません。

[衣裳協力]
ペルソナ(マリナ リナルディ ジャパン)TEL:03-3478-5475
グロッセ(グロッセ・ジャパン)TEL:03-3500-5868
アキラオーサキエレガンス(ブティックオーサキ インターナショナル)TEL:03-3486-8681

profile 勝間和代(経済評論家)
1968年東京生まれ。早稲田大学ファイナンスMBA、慶応大学商学部卒業。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得し、大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン、チェース銀行、マッキンゼー、JPモルガン証券を経て独立。2005年には『ウォール・ストリート・ジャーナル』で「世界の最も注目すべき女性50人」に選出された。現在は株式会社監査と分析代表取締役、内閣府男女共同参画会議議員、中央大学ビジネススクール客員教授を務め、少子化問題、若者の雇用問題、ワークライフバランス、ITを活用した個人の生産性向上などの幅広い分野で発言が注目されている。著作の累計発行部数は400万部を超えており、近著に『高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人』(小学館)、『恋愛経済学』(扶桑社)などがある。

profile 佐藤文男氏(佐藤人材・サーチ株式会社 代表取締役)
一橋大学法学部を卒業後、総合商社、外資系証券会社、メーカーといった異業種においてキャリアを積み1997年に人材サーチ(ヘッドハンティング)ビジネスへ。2003年に佐藤人材・サーチを設立。
著書は共著1冊を含め転職に関する本を12冊出版。 主な著書に『40歳からの転職術」(日経BP社)、『ヘッドハンティング・バイブル』『転職後、いい仕事ができる人の条件』(共に経済界刊)。今年3月に『転職のバイブル2012年版』を経済界より出版。
佐藤人材・サーチ ホームページ: http://www.sato-jinzai.com/


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