ビジネスパーソンに贈る今日の一言【日本人事】 [2011.12.12]
工場の従業員の気持ちを理解することが、メーカーにおける人事の原点 ――法政大学大学院 教授(花王 株式会社 元・取締役) 北原正敏氏(23)
『日本人事』スピンオフ企画-経験から紡ぎ出された名句名言(23)
ビジネスパーソンに贈る今日の一言
工場の従業員の気持ちを理解することは、メーカーにおける人事の原点です。
(法政大学大学院 教授(花王 株式会社 元・取締役) 北原正敏氏)
北原氏の花王での在籍は37年。キャリアの原点もキャリアの展開も花王にある。1967年の入社で、最初は「販売」をやりたかったが、なぜか山形の酒田工場で人事・労務を担当することになった。どのメーカーも同様だが、花王の場合も人事系の人材を育てるには、若いときにまず工場の労務を経験させ、工場の労務管理を徹底して叩(たた)き込んでいた。
「工場の従業員の気持ちを理解することは、メーカーにおける人事の原点です。化学系の工場は油にまみれて働くことが多く、“暗い、汚い、きつい”職場で、いかにモチベーションを持って働いてもらうかが人事(勤労)の役割です。最初の仕事は交代勤務表の作成、社員食堂で従業員が夜中に食べる食事の献立をどのようにするかという内容でした。その他安全衛生や福利厚生などを担当しました。この最初の経験で『人が働くとはどういうことか』『給与以外のモチベーションは何か』など人間の働く原点のようなことを学びました」
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