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職場のメンタル危険サイン 【鈴木安名】 [2011.02.10]

モチベーション向上に必要なツールとメッセージ(その2)


職場のメンタル危険サイン(14)
鈴木安名(産業医)

仕事について、あれこれ要求や条件を出してくるイマドキの若手たち。しかし、そんな彼らの言い分にも、もっともなところがあります。自分自身が新人のころから抑え続けてきたホンネを、若手が口にすると、上司や先輩として腹立たしくなる――そんな部分はないでしょうか?

そこで今回は、モチベーションとメンタルヘルス向上させる具体的なメッセージをご紹介していきます(編集部)

1.自分が言ってほしいコトバを部下や後輩に

筆者が行う上場企業の課長クラスを対象にしたコミュニケーション研修では、「若かったころに、上司に言ってくれたことで救われた一言」というテーマでグループ討論をします。そして、その結果を発表してもらうと、業種や職種を問わず内容は共通していました。

簡単なことです。人は、自分に言って欲しいこと(内容と表現)を、相手に伝えると、信頼関係が深まる。これはタテの関係だけでなく、ヨコにも当てはまります。

①初めて大事な仕事を任せる時

A キミの思うようにやってみろ、責任は私がとるから
B 困難な仕事だが、キミにやってほしい。私が全面的に支えるから

<解説>
これらは新人、若手、ベテラン、管理職を問わず、上司のいる人にとって、言ってほしいコトバです。管理職が言う場合、気合いが必要ですが、ある意味、口説き文句ともいえる最高のメッセージでしょう。

②部下の存在を認める

A ここまで頑張ってきたね
B 難しい仕事だけど、よくここまで来たな

<解説>
ガンバレ! というのは仕事の開始前後にはプレッシャーになりますが、仕事のプロセスで<頑張ったね>という過去形にすれば、ねぎらいの言葉になります。成果主義でいえばプロセス評価で、フィードバック面談の際、次のように最後に付け加えると効果的です。

「人事考課はこんなふうにしかつけられなかったけど、下半期全体としては、キミは頑張ったと思うよ」


③タフでドライを装う若手には…

A 仕事の調子はどうかな? もし何かあれば、相談にのるから
B 完璧じゃなくていい、60点で良いよ
C うまく出来たらラッキーだね

<解説>
年齢にかかわらず、対人関係をつくる能力が未熟な人
は、悩みを打ち明けたり、腹を割ってホンネで話したりすることが怖くてできません。上司や先輩の前ではタフを装います。関西風にいえば、「ええかっこしい」が強いようです。

挨拶ができない、質問や報告が苦手という特徴があり、仕事を一人で抱え込みオーバーワークになり、上司や先輩のささいな一言で傷つくこともあります。タフの仮面の下に、傷つきやすい心があるので、上記のA~Cのメッセージで反応をみるとよいでしょう。

逆に、上司の適切なメッセージで元気を取り戻すこともしばしばです。

いずれにせよ対人関係能力が未熟な人には、こんなふうに、肩の力を抜かせるコトバ掛けが効きます。

④オーバーワークの人に…

A 最近調子はどう?
B 私でよければ、相談にのるから
C このごろ、よく眠れている?

<解説>
普通の若手はこれで対応できます。部下のメンタルヘルス不調をチェックするには、Cのようによく眠れているかを尋ねるとよいでしょう(連載(1)「昇進はうつの予感?」参照)

⑤オーバーワークの人へのフォローのコトバ…

A 少し手伝うよ
B 後は私が何とかするからね
C 今日は、もう帰りなさい

<解説>
オーバーワーク気味でよく眠れない人にはフォローにとどまらず、Cのような強制介入が必要です。

ちなみに部下を持つ管理職には、その部下に対する安全配慮義務があります。

安全配慮義務とは、労働契約法の第5条に示され「使用者は、労働契約に伴い、労働者がその生命、身体等の安全を確保しつつ労働することができるよう、必要な配慮をするものとする。」というもので、通常、この義務は管理職に委ねられています

ここでは、よく眠れない部下が不眠症にならないよう、上司は仕事量を減らすか、早めに退社するよう業務命令することが必要です。上司が、一般論で「早く帰ろう」とスタッフにいうのは安全配慮義務を履行したことにはなりません。

使用者には賃金支払義務と安全配慮義務などの雇用契約上の義務がありますが、ビジネスパーソンには労働義務、業務命令に従う義務、職場秩序遵守義務などがあり、前回述べたように、組織における相互関係で成り立っています。


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