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職場のメンタル危険サイン 【鈴木安名】 [2010.09.14]

パワハラ防衛法(その1) 報告と確認で未然防止! ~鈴木安名医師の 職場のメンタル危険サイン(5)


パワハラ(パワーハラスメント)のためにメンタルヘルス不調になったと労働基準監督署へ相談に行く社員が増えています。大手企業では相談窓口などが設置されていますが、効果は不十分のようです。今回と次回では、個人的な防衛法のノウハウについて述べます。

CASE5:パワハラ傾向のある上司にはどう対処する?

佐藤さん(26歳、女性)は女性が中心の営業系の職場で働いています。
今年から上司の主任(40歳、女性)が変わりましたが、彼女は“お局様”と陰口されるほど。部下の仕事のあら探しをして、ネチネチと皮肉な調子で攻撃することで有名です。
しかし、佐藤さんは彼女に仕事の報告をマメにすることで一目置かれ、一度も被害に遭っていません。

解説

パワハラは、他人に対する支配力を不適切(イリーガル)に満たす、動物的(!)な行為と筆者は考えています。
しかし、人間という動物は常に仕事や人間(部下、同僚、家族、パートナー)をコントロールしたいという本能をもっているので、だれもが加害者・被害者になるリスクを持っています。
また、客観的には指導や教育でも、受け取る側がパワハラだと感じる場合もあり、単純にはいきません。

1.コミュニケーション不足

最近の職場では、うっかりしているとパソコンを中心にした自己完結型な働き方になりがちで、結果的に報告、連絡、相談がなおざりにされがち。

また、次号で述べるように若手の社員の中には、コミュニケーション能力が不足していて、上司とのチームワークなしに仕事を抱え込む人も少なくありません。

まるで職場は一人親方、個人事業主の群れです。こんな職場ではコミュニケーションが不足して、上司も部下も欲求不満になり、イジメが横行しがちになります。

パワハラを自己防衛するためには、こんなコミュニケーションが必要!

2.支配欲を適切に満たす

実は、今回のケースのようなパワハラ的上司には、こまめな報告、連絡、相談、質問が効きます。
特に報告が大切で、仕事の節目にはメールではなく口頭で進捗状況を報告し、確認や承認をもらうことがポイント!

たいていの上司は、「ああ、そう!」という、そっけない(無意味な)反応をしますが、これで良いのです。
たかが「ああ、そう」であっても、部下は上司による仕事の承認=お墨付きをもらったことになるから。

ここでは佐藤さんのノウハウを学びましょう。

佐藤さん「主任、報告ですが、今、よろしいでしょうか?」

上司「まあ……簡潔にしてね」

佐藤さん「○○○○となっておりますが、これでよろしいでしょうか?」

上司「まあ、そんな所かな」

佐藤さん「○○の件は××という問題が生じまして、どう対応したらよろしいでしょうか?」

上司「そんなこと、自分で考えたら」

佐藤さん「おっしゃるとおりですが、難問でもあり、ぜひとも主任のお知恵を拝借したいのですが……」

上司「しょうがないわねぇ……」

上司にとって部下からの報告は、仕事をコントロール(支配)できているという満足感を与えます
同時に、佐藤さんは上司の皮肉やそっけない対応にひるんでいません。赤字部分は、実は上司に対する要求・命令なのですが、相手のプライドをくすぐるトークなので、気になりません。

大事なことは確認を得たことを記録し、次の報告で、何か文句を言われたら、「前回の報告で、○○について、ご確認いただいたように」と伝えればよいのです。

このように報告と確認、承認は、上司と部下の双方に、健康な支配欲の充足をもたらします。

パワハラ自己防衛には、「報告」と「確認」で上司の支配よくを充足させるのがコツ!

3.報告は「一括払い」でなく「分割」で

最近の若手は、上司に気を遣って、『忙しそうだから』『今日は機嫌が悪そうだ』と考え、報告、相談するタイミングを逃しがちです。
しかし、仕事が行き詰まってから、ようやく報告するという一括払い方式では、どのような上司でも腹を立てるでしょう。

普通に進んでいる状態でも、最低週に1回は報告、確認を行うのがポイントです


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