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職場のメンタル危険サイン 【鈴木安名】 [2010.06.04]

昇進はうつの予感? 半年間は不眠症に要注意!


鈴木安名医師の 職場のメンタル危険サイン(第1回)
この4月の人事で昇進・昇格、異動となった方々は、6~8月は要注意です! 特に昇進はうつ病の引き金といわれています。体調チェックのポイントはよく眠れるかどうかです。

CASE1 昇進:できる部下を持つストレス

上場企業のグループ会社のシステム開発に所属するAさん(37歳、男性)は、春の人事で念願のグループリーダー(主任格)に昇進し、4名の部下を持つことになりました。
ところが、6月ごろから、どうも仕事に自信が持てません。相性が合わない部下(33歳、男性)がいて、その人のことがやたらと気になったり、あら探しをしてしまうのです。またそういう自分が情けなくも感じる、という風に。

たまたまAさんは、同期入社で人事部に所属する友人(38歳、男性)と飲む機会がありました。
友人は産業カウンセラーの資格も持っていて、社内で打ち解けて話せる数少ない友人でした。
何でも聴いてくれる彼と話しているうちに、Aさんは『そいつは上司の俺より、スキルがあるんだ』というホンネを、口ばしってしまったのです。

友人は、『そりゃあエンジニアにとっては不本意だよな。
でも、できる部下に気分よく働いてもらえば、それがお前の業績になるんじゃないの。

管理職は、個々のスキルで部下と競い合う必要はないだろう?』
——とアドバイスを受け、あるヒントをもらい、実行しました。

合わない後輩、部下との対応法

それは、部下の優れている点や成果をみんなのいる前で褒めること
新任の管理職としては不本意で、恥ずかしく思えましたが、次第に、その部下はAさんを慕うようになり、グループの結束も高まっていきました。


解説

□マネジメント業務の負担を知る

昔から「昇進うつ病」というコトバがあります。
心にとってはうれしいはずの昇進・昇格も脳には負担となる産業医学の知識を、ビジネスパースンは若いうちに理解しておくと得をします。

なぜ昇進がストレスとなるのでしょうか?

今まではプレイヤーとして、業績を上げていれば良かったけれど、管理職になると今までやっていた業務の他に、マネジメント業務が付け加わります。
これには仕事全体の管理とともに、部下という人材のマネジメント(指導、教育、人事考課など)が含まれており、新任管理職にとっては“未体験ゾーン”です。

以上の仕事の変化が、一時的にせよ脳への負担になります(図)。
Aさんのように初めて部下を持つこと自体が負担になる人も少なくありません。
なぜなら、“名選手必ずしも名監督ならず”という格言のとおり、プレイヤー時代の仕事のスキルがマネージャーのスキルに直結するわけではないからです。

また、未経験の業務を担当するすべてのビジネスパースンは、多かれ少なかれ、脳が疲労します。
昇進と、次回で述べる異動は、病気——つまり不眠症やうつ病の引き金になります。

(図)昇進後の仕事の変化

□チェックポイントは“よく眠れるか?”

脳の疲労は昇進後の3~6カ月にピークとなるので、9月を過ぎて体調が問題なければ一安心といえます。
それまでに、寝つきが悪い、夜中に何度も目が覚める、明け方目が覚めて眠れない、など不眠症のサイン(図)が10日以上続いたら、迷わず専門家(医師、産業医など)のアドバイスを受けましょう。

□対策 ホンネで話せる相手の確保

A氏のように、同期に産業カウンセラーがいるのはラッキーな例外です。
ともすると新任管理職の方は、部下などに対しタフなふりを装いがちですが、信頼できる上司や先輩など、問題解決のための相談役を社内に確保しておくことが、最大の対策です。


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