[2017.07.14]

BOOK REVIEW『シニア人材という希望』

中原千明 著
新書判/187ページ/800円+税/幻冬舎メディアコンサルティング 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊




 少子高齢化による人材確保難が、すでに企業経営に大きな影を落とし始めている。若手人材の獲得競争が激化の一途をたどる中、シニア人材の活用・戦力化はいまや官民挙げての課題だ。しかし、法により65歳までの雇用確保措置が義務化され、熟練技能伝承への期待は高まる一方、シニア人材の職域拡大やキャリア再開発など、新たな活用に向けた企業の取り組みはいまだ滞っているようにも見られる。バブル大量採用層の60代到達まで10年を切った今日、これからの活躍の姿を描き実行に移すことがまさに急務となっている。

 「生涯現役」をモットーに、定年退職者の雇用・戦力化によって事業を広げてきた著者は、シニア人材活躍の可能性を自ら世に示してきた経営者の一人だ。豊かな経験と専門知識を備え、処遇の高さより仕事のやりがいを重視する人々に、いかに力を発揮してもらうか。一方、体力の衰えや変化対応力の弱さ、過去の実績へのこだわりなどシニア人材の弱み・問題点は雇用・活用を進める上で当然避けられない課題となる。そうした人材を活かすためのポイントを、著者は自らの経験と照らしながら前向きに語っていく。

 まず、優れたシニア人材をどう探し、採用につなげるか。世代が混在する中でのコミュニケーションのコツ、やる気とやりがいを引き出すポイントとは何か。定着を高めるフォロー策、ベテランの力を活かす手立て、ポジションの与え方とは。著者はこれからシニア人材雇用に取り組む経営者や人事担当者のみならず、雇用される側のシニア人材本人をも視野に、職場づくりと活躍促進へのヒントを語る。無論、成功への課題も少なくはないが、先を目指してどう取り組んでいくべきかを身近に示してくれる一冊だ。

 



シニア人材という希望

内容紹介 

超高齢社会の到来とともに日本人の働き方は大きく変わる―。
都市銀行でマネジメント職を歴任。定年後に起業し、多数のシニア人材を雇用する経営者が語る“新しい労働の在り方”とは?

禁無断転載
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