[2017.03.10]

BOOK REVIEW『今、備えておくべき! 海外赴任社員のメンタルヘルス対策』

淵上美恵 著
Global well-being 代表 
A5判/216ページ/定価1,800円+税/第一法規 


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊





 2015年12月のストレスチェック制度の義務化を契機に、メンタルヘルス対策をめぐる企業の取り組みが従来以上に活発化している。しかし、同じ企業の一員である海外赴任者に対しては、産業医などのスタッフによるケアが難しいなどの理由から、国内勤務者並みの制度は適用せず、ストレス耐性の高い社員を選んで配置するなど、人事面で対応している企業も少なくないと思われる。こうした現状を踏まえ、本書では海外赴任社員が直面するストレス要因と、必要なメンタルヘルスケア・体制について紹介している。

 第1章では、海外赴任時のストレス要因と、対応のための体制づくり、メンタルヘルス不調の基礎知識などについて論じる。海外赴任者特有のストレス要因として、言語や習慣の違いはもちろん、家族の異文化適応や現地での安全・健康リスクなどにも注意が必要と指摘。その上で、「どうすれば、日本のメンタルヘルス対策の要素(セルフケア、ラインケア、事業場内外の資源によるケア)を現地に合った形にできるか」を考えながら、現地の体制整備を行うことが重要としている。

 続く第2章では仕事面から、第3章では生活面から、筆者が相談を受けた事例を基に、ストレス要因別の対応策を紹介している。本書ならではのポイントは、仕事面のストレス要因のみならず、海外での育児や友人環境、さらには帰任時のストレスまで紹介している点で、海外生活のストレス要因は日本で想像する以上に広範にわたることがうかがえる。それは取りも直さず、海外特有の事情により体制づくりが難しい中でも、国内勤務者以上に広くきめ細かな配慮と対応が人事担当者に求められることを示唆している。海外赴任者の実態を踏まえた体制づくりに向け、ぜひ本書の知見を生かしていただきたい。

 



今、備えておくべき! 海外赴任社員のメンタルヘルス対策

内容紹介 

企業の労務管理担当者のために、海外赴任中の社員のメンタルヘルス対策について、具体事例で解説した唯一の書籍。海外赴任社員が直面しうる、仕事・生活面の様々なストレス要因と、それに対する必要なメンタルへするケアについて、労務管理担当者が気を付ける点がわかる。

禁無断転載
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