[2014.06.13]

BOOK REVIEW『日本の雇用と中高年』

濱口桂一郎 著 
労働政策研究・研修機構 主席統括研究員 
新書判/240頁/780円+税/筑摩書房  


BOOK REVIEW 
人事パーソンへオススメの新刊





 長らく年功的な人事管理を基調としてきたわが国では、リストラなどにより終身雇用のレールから外れた中高年層の雇用問題が大きく取りざたされてきた。雇用コストの高さゆえに排出の対象となりやすく、その高コストと年齢基準による採用管理が壁となり再就職することが難しかったためだ。しかしこれらはなお解決されておらず、近年は90年代に新卒で就職できなかった若者たちが、正社員経験を持たないまま中高年の入り口に差し掛かるなど、新たな問題も発生している。

 本書は、中高年がこうした著しい不利益を被らざるを得ない日本的雇用の構造を丹念に解きほぐした上で、再挑戦を可能にする制度設計について論じたものである。解決策の一つとしてジョブ型正社員を提示しているが、雇用の観点にとどまらず、密接に関わりを持つ社会保障や教育システムにも言及し、これらを同時並行的に改革しなければならないとも指摘する。

 雇用を取り巻くシステムは一朝一夕に変わるものではないが、変化の方向性を見据えて対策を講じることは、企業の人事担当者にとって不可欠な業務だ。第一線の研究者の解説は、採るべき「次の一手」を考えるに当たり、数多の指針を示してくれる。

 



日本の雇用と中高年

内容紹介 

激変する雇用環境。労働問題の責任ある唯一の答えは「長く生き、長く働く」しかない。けれど、年齢が足枷になって再就職できない中高年。あるべき制度設計とは。    

禁無断転載
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