コンサルタントが世界一やさしく教えるビジネス思考【太期健三郎】 [2011.05.17]

ビジネス思考の全体像とカテゴリー:コンサルタントが世界一やさしく教えるビジネス思考(2)


コンサルタントが世界一やさしく教えるビジネス思考(2)
太期 健三郎 だいごけんざぶろう
ワークデザイン研究所 代表

当コラムの第1回となる前回ではイントロダクションとして、ビジネス思考とはどんなものか、ビジネス思考をマスターするメリットなどを説明しました。
今回はビジネス思考を分類し、全体像を理解していただき、それぞれのカテゴリーについて説明します。

ビジネス思考、もしくはビジネスフレームワークと呼ばれるものは数多くありますが、幾つかのカテゴリーに分類することができます。

ビジネスの全体像と、それぞれのカテゴリーの性格をとらえてください。そうすると、ビジネス思考に対する興味が高まるとともに、今のあなたがマスターすべきものが見えてくるでしょう。

まず、ビジネス思考全体のカテゴリーを図で示しましょう[図表1]

図表1 ビジネス思考の全体像

それでは、それぞれのカテゴリーを簡単に説明します。

Ⅰ.思考力

このカテゴリーに含まれるビジネス思考は、ビジネスの問題解決を行う際の基本的な考え方、考える視点を示すものです。

ビジネスパーソンとしての成果を左右する一番大切なベーシックスキルです。なぜなら、あなたが保有するスキル、知識を十分に活用できるか、仕事の経験を活かして成長できるかを、この思考力の有無が左右するからです。

このカテゴリーに属するビジネス思考の具体例としては、「問題解決力」「ロジカル・シンキング(論理的思考)」「クリエイティブ・シンキング(創造的思考)」「MECE」「ロジックツリー」「仮説思考」などがあります。

Ⅱ.経営の4要素

経営の4要素(※)と言われる「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」に分類されるもので、ビジネス、経営の全体像を踏まえて活用できるビジネス思考です。

※以前は「ヒト」「モノ」「カネ」を「経営の3要素」(もしくは「経営資源」)と言いましたが、近年ではそれに「情報」を加えて、経営の4要素といいます。ビジネス思考は固定的なものでなく時代とともに変化、進化するのです

① ヒト
ヒトとは、社員(人材)のことです。モノを作るのも、売ってカネを稼ぐのもすべてヒトが行うことです。このカテゴリーのビジネス思考は人的資源管理(HRM)、組織行動、リーダーシップなどに関するものです。

具体例としては、「モチベーションとインセンティブ」「リーダーとマネージャー」「目標管理制度」「SMARTな目標設定」「OJTとOff-JT」「メンタリング」「コンピテンシー」などがあります。

② モノ
モノとは基本的には製品、商品です。また、それらを生み出す生産設備、機械、建物などさまざまなモノが必要になります。このカテゴリーのビジネス思考には、経営戦略、マーケティングなどに関するものがあります。

具体例としては、「7S」「SWOT分析」「バリューチェーン」「3C」「4P」「AIDMA」などがあります。

③ カネ
カネとは文字どおり「お金」です。ヒトを採用するにも、モノを買ったり作ったりするにもカネが必要です。このカテゴリーに関するビジネス思考には会計(アカウンティング)、財務(ファイナンス)などに関するものがあります。

具体例としては、「財務諸表の成り立ち」「損益計算書(PL)」「貸借対照表(BS)」、キャッシュフロー、損益分岐点分析などがあります。

④ 情報
経営における情報とは、企業の保有するノウハウやナレッジ、技術情報、顧客データなどです。ヒト、モノ、カネなどの有形な資産とともに、情報という無形の資産の重要性はますます高まっています。このカテゴリーのビジネス思考にはナレッジマネジメント、情報管理スキルなどがあります。

具体例としては、「情報の種類」「情報収集力」「情報分析力」「ナレッジマネジメントのSECIモデル」「KPI」「定量分析」などがあります。

Ⅲ.ビジネススキル、コミュニケーションほか

上記Ⅰ、Ⅱ以外のビジネス思考や、ビジネスパーソン個人として高めるべきビジネススキルなどです。

具体例としては、「リスクマネジメント」「ベンチマーク」「80:20の法則」「コミュニケーション手段」「ファシリテーション」「交渉術」「タイムマネジメント」、などがあります。

次回から2回に分けて「問題解決力」を説明します。お楽しみに。

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